4月25日、ピレリスーパー耐久シリーズのST-Xクラスに参戦するTAIROKU Racing with B-Max Engineeringは8月23~25日に鈴鹿サーキットで開催される『BHオークション SMBC 鈴鹿10時間耐久レース』にニッサンGT-RニスモGT3の2台体制で参戦すると発表した。
今季からピレリスーパー耐久シリーズに参戦を開始したTAIROKU Racing with B-Max Engineeringは、全日本F3選手権で活躍する山口大陸をAドライバーに、スーパーフォーミュラに参戦するハリソン・ニューウェイ、ニコラス・コスタ、そして監督兼Dドライバーの高木真一を起用し、フェラーリを使用した第1戦はトップを争う活躍をみせた。
そんなチームは、4月26~28日に開催されるスーパー耐久第2戦からニッサンGT-RニスモGT3の18年モデルにマシンをスイッチするが、このGT-Rが8月の鈴鹿10時間にも参戦することになった。しかも鈴鹿ではさらにもう1台GT-Rを追加し、2台体制での参戦となるという。鈴鹿10時間については4月24日付けで暫定エントリーが出ているが、これにはもう1台のTAIROKU Racing with B-Max Engineeringの記載はなかった。
「昨年から始まった鈴鹿10時間という、世界の強豪が集結するビッグレースに、TAIROKU Racing with B-Max Engineering から参戦できることをとてもうれしく思っています。スーパーフォーミュラ、F3、そしてスーパー耐久のチームメンバーたちと一緒に、自分もドライバーとして戦えることを楽しみにしています」と語るのは本山だ。
また、今回2台体制を敷くことになったTAIROKU Racing with B-Max Engineeringの組田代表は、「GT3マシンで競われる、いわば世界一決定戦とも言える鈴鹿10時間耐久レースに挑むにあたり、最高のドライバーと最高のマシンを用意し、総合優勝を狙う布陣で挑めることを光栄に思っています」と語った。
「スーパーGTを引退し、我々B-Max with motoparkのスーパーフォーミュラチーム監督を務めていただいている本山哲さんに再びステアリングを握っていただけることも非常に嬉しく思いますし、モータースポーツファンにとっても興奮できるレースになると思います。10時間という長いレースではありますが、チーム戦略を含めシミュレーションを入念にし、メンテナンス体制も完璧に整え、優勝を狙って挑みます」
今回のTAIROKU Racing with B-Max Engineeringの参戦発表にともない、今季の鈴鹿10時間にはKCMG、MP Racing、そしてこの2台と、5台以上のニッサンGT-RニスモGT3が揃うことになりそうだ。また、本山の参戦も決まったことにより、ひさびさに“本山哲vs脇阪寿一”の構図も見られるかもしれない。