トロロッソ・ホンダのアレクサンダー・アルボンは、2019年F1第4戦アゼルバイジャンGPで予選Q3に進出することを目指すと語った。
今シーズンここまでの3戦でトロロッソのアルボンとダニール・クビアトは、予選で一度もトップ10に入っていない。現時点でのチームの予選最高位は中国GPでのクビアトの11番手だ。
アルボンは中国GPの土曜FP3でクラッシュしてマシンが大破、予選に出場することができなくなった。決勝をピットレーンからスタートしたアルボンは、オーバーテイクを繰り返し、1回ストップを成功させて10位入賞を果たした。アルボンはファン投票によるドライバー・オブ・ザ・デーにも選ばれた。
「中国GPでクラッシュしてしまった時には本当にがっかりした。いいペースを示していたのに、クラッシュによってチャンスを失ったからだ。今後、人工芝の上を走るときにはもっと慎重にいくことにするよ!」とアルボンは語る。
「クラッシュした自分に腹を立てながらも、ピットレーンスタートでもポイント獲得できるポテンシャルはあると知っていたから、前向きな気持ちでレースに臨んだ。しっかり入賞することができてよかったよ」
「マシンに乗るたびに、自信を持って走れるようになってきている。タイヤの管理も改善してきているし、ペースも着実に向上しつつある」
■「マシン自体には予選でトップ10に入る速さがある」とアルボン
「バクーはF2で走ったことがある。ここでフィーチャーレースでの初優勝を挙げたんだ。大荒れのレースだったが、ポールポジションからトラブルに巻き込まれることなく、レースをスタートした。ピットストップで問題があって3番手に落ちた後、ターン1に3台が並んで入っていく展開になり、そこで2番手になり、最終的に優勝した。だからいい思い出のある場所なんだ」
「独特なトラックだ。ターン1へのメインストレートはすごく長くて、タイヤが冷えてしまう。そうすると大混乱になる可能性がある。過去のリスタートでそういうことがあったよね。タイヤとブレーキが冷えた状態で、大きなスリップストリーム効果を得て、一斉に1コーナーに入っていく。だからアクシデントに巻き込まれないように、慎重に行く必要がある」
「道幅が狭いセクションはすごくクールで、ドライバーの力で予選ラップタイムに違いを生み出すことができる場所だ。ある意味モナコに似ていて、予選で縁石を使ってウォールをこすりながらプッシュするんだ。走っていて楽しいよ」
「F1カーで走る初めてのストリートサーキットということになる。低ダウンフォースのマシンでウォールの間をすり抜けていくような市街地コースが大好きだ。中国でああいうことがあったから、(チーム代表)フランツ(・トスト)は、僕を見ていてハラハラするんじゃないかな!」
「バクーでは、速さがあれば、他のマシンをオーバーテイクすることが可能だ。ここまでの3戦、僕らのマシンには予選Q3に進むのに十分な速さがあったのに、実現できなかった。今回はQ3に進出することを目指さなければならない」