トロロッソ・ホンダのダニール・クビアトは、前戦F1中国GPは不本意な結果に終わったが、今週末の第4戦アゼルバイジャンGPで挽回したいと考えている。
中国金曜、クビアトのパワーユニット(PU/エンジン)に異常が確認されたため、交換された。予選では11番手とまずまずのポジションを獲得。しかし決勝オープニングラップでマクラーレンの2台と接触したことで、ドライブスルーペナルティを受けた。マシンにダメージがあったこともあり、後方を走り続けなければならず、最終的にチームはクビアトをリタイアさせることを決めた。
レース後、クビアトとチーム代表フランツ・トストは、1周目の接触はレーシングインシデントに過ぎず、ペナルティは厳しすぎるとして、スチュワードの裁定を批判した。
ホンダは、その後、クビアトのパワーユニットトラブルを解析した結果、初戦から使用してきたICE(エンジン)に品質観点での課題を確認したとして、アゼルバイジャンでアップデートしたスペック2のICEをレッドブルとトロロッソの4台に投入することを決めた。今回のアップデートは主に信頼性の向上を狙ったものだが、パフォーマンスも多少向上しているということだ。
「中国GPで、1周目のインシデントに対してペナルティを科されたが、その裁定に関する意見は今も変わっていない。だがこの議論は終わったことであり、前を向いてバクーのことを考えなければならない」とクビアトは語った。
「起きたことについて考えたり、さらに議論したところで、僕のレースを取り戻せるわけではないからね」
「上海でのポジティブな面を挙げると、予選では満足できる走りができたし、決勝でのペースも心強いものだった。落胆したり諦めたりすることなく、この調子で努力を重ねていけば、いずれは結果がついてくるだろう」
「バクーは素晴らしいトラックだ。いろいろな要素があるため、多くのチャレンジに直面する。走っていて楽しいコースだ」
「全長が長く、ロングストレートと多数のコーナーを備えたレイアウトが、エキサイティングなバトルを生み出す。僕らにもチャンスがもたらされるはずだよ」
「コースが狭く、ウォールのすぐそばを走ることになるので、アドレナリンが高まる。オーバーテイクのチャンスが多く、ロングストレートでバトルをすることが可能だ」
「要求の高いサーキットで、通常のストリートサーキットよりも少しダウンフォースを減らして走らなければならない。ブレーキングも課題のひとつだ。超ロングストレートでスピードに乗った後、ターン1に向かって減速するところは特に難しい。ブレーキングポイントを正確にとらえる必要があるんだ」
「全力を尽くしてこのグランプリを戦うつもりだよ」