レッドブル・ホンダのピエール・ガスリーは、F1第4戦アゼルバイジャンGPの市街地コースでのチャレンジを楽しみにしている。
2019年にトロロッソからレッドブルに昇格したガスリーは、マシンにてこずり、思うようなパフォーマンスを発揮できずにいたが、前戦中国GPでは6番グリッドから6位入賞を果たし、自身にとってF1で初のファステストラップも記録した。決勝後、本人もレッドブル首脳陣も、徐々にいい方向に進みつつあると、ポジティブな発言をしている。
昨年のバクー・シティ・サーキットで、ガスリーは17番グリッドからスタートして12位という結果だった。しかしGP2(現在のFIA F2選手権)時代には18番グリッドから2位を獲得した経験を持つ。
「バクーはミスが許される余地がほとんどない、チャレンジングなサーキットだ。ドライバーにとってはアドレナリンが高まり、走るのが面白いコースだよ」とガスリーは言う。
「クールなコースで、コーナーがすごくテクニカルだ。シーズン中、最長のストレートがあり、オーバーテイクのチャンスが十分あるから、エキサイティングなレースになる」
「F2時代のレースで、後方からスタートして最後の数周にアントニオ・ジョビナッツィと激しく戦って2位でフィニッシュしたことがある」
「いま、物事がいい方向に進んでいる。中国で最速ラップを記録したのもよかったと思う。今週末、僕らがどういうパフォーマンスを見せることができるのか、楽しみだよ」
ホンダは、中国GPでトロロッソのダニール・クビアトのパワーユニット(PU/エンジン)トラブルを解析した結果、初戦から使用してきたICE(エンジン)に品質観点での課題を確認したとして、アゼルバイジャンではアップデートしたスペック2のICEをレッドブルとトロロッソの4台に投入することを決めている。今回のアップデートは主に信頼性の向上を狙ったものだが、パフォーマンスも多少向上しているということだ。