トップへ

中条あやみ、初めての夜のお仕事で空回り! 『白衣の戦士!』凄腕ナースにガッツで対抗

2019年04月25日 07:11  リアルサウンド

リアルサウンド

写真

 立花はるか(中条あやみ)と斎藤光(小瀧望)という二人の新米ナースに、初めての夜勤の日が訪れる。“夜勤ができてこそ一人前の世界”のようだが、そこはやっぱりはるか。張り切る姿は立派だが……。


 4月24日に放送された『白衣の戦士!』(日本テレビ系)第3話でも、はるかは失敗を連発し、指導係の三原夏美(水川あさみ)からの叱責をたびたび受けることに。そんな彼女たちのいる外科病棟に、一人の女性・中村加奈(財前直見)が入院してくる。はるかたちに厳しくダメ出しをする彼女だが、それもそのはず、加奈は元・凄腕のナースなのである。


【写真】驚く中条あやみと安田顕


 さてさて、ナースとしての初めての夜勤。気合十分なはるかだが、消灯のアナウンスは上手くできないし、寝ている患者を起こしてしまったりと失敗続きだ。そして、外科医の柳楽圭一郎(安田顕)から夜の病院にまつわる怪談話を聞かされ怯えるはるかのもとに、誰もいないはずの病室からナースコールが……。夜の病院とは、やはりちょっぴり怖いものである。しかしまあ結局は、別の病室の患者が部屋を間違えていたというだけの明るいオチなのだ。


 そんな流れで幕を開けた第3話だが、今回物語の大きな柱となったのは、はるからと加奈の関係である。加奈は入院してきて早々、病室の湿度やシーツのシワ、さらには院内でのナースの立ち振舞にまで文句をつける。これにはるかは悔しがるが、彼女だけでなく、指導係の夏美までダメ出しを受け、普段の涼しい表情も少しだけピリついてくるというものだから面白い。


 だが、このコミカルな展開から一転して物語はシリアスな空気に。じつは加奈の病状は深刻で、余命あと2、3カ月といったところなのだ。そしてこの空気をまた変える者こそが、はるかと夏美の二人である。彼女たちは加奈に対して、何か力になれないかと必死に尽くそうとするのだ。この一連で、オールラウンダー・財前直見が、陽気な演技から悲しみの発露までを自在にやってのけ、それに中条と水川の二人が適宜対応していく形となる。主役とゲスト俳優との、見事な関係性である。


 さらに今回ゲストとして登場するのが、白洲迅だ。彼が演じるのは加奈の一人息子で、苺農家を志して家を飛び出したという役どころ。しかもこの親子は事実上、絶縁状態なのである。母の病状を知って彼が登場するのはドラマのほぼ終盤あたりだが、彼もまた、しっかりと空気を変える存在だ。ここまで流れてきた時間と物語のトーンを崩さずに、ドラマ(=人生)のクライマックスに相応しい涙と静かな語りとで展開を締める。彼が手にした苺の味は、親子の間や奮闘する看護師たちだけでなく、観ているうちに、こちらの口の中にも広がったような気がしたのは、筆者だけだろうか。


(折田侑駿)