レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは、4度F1タイトルを獲得した経験を持つセバスチャン・ベッテルについて、いいドライバーだが「魔法のような」才能を持ってはいないと評した。
2010年から2013年にベッテルはレッドブルでタイトル4連覇を成し遂げ、2015年からフェラーリで走っている。2019年第3戦終了時点で優勝52回、ポールポジションを55回獲得した実績を持つ。
しかしフェルスタッペンは、ベッテルが飛び抜けた能力を持っているとは考えていない。彼がこれまでチームメイトに全くかなわなかったことがあるからだ。
「ベッテルはいいドライバーだと昔から思っている。そうでなければ世界タイトルを4回も獲れるはずがないからね」とフェルスタッペンはLa Gazzetta dello Sportに対して語った。
「でも彼が魔法のようだと思ったことは一度もない」
「その理由のひとつは、(2014年に)レッドブルで走っていた時、(チームメイトの)ダニエル・リカルドの方がいい成績を残したからだ。今は(シャルル・)ルクレールが同じことをしている」
フェラーリのジュニアドライバーだったルクレールは、ザウバーで1年走った後、2019年にフェラーリに昇格した。キャリアがまだ短いルクレールだが、シーズン序盤からベッテルと同レベルの速さを発揮しており、バーレーンGPではF1での自身初のポールポジションを獲得した。
フェルスタッペンは、ルクレールや、5度のチャンピオン、ルイス・ハミルトンと同じチームで走ることになったとしても、負けない自信があると示唆した。
「ルクレールとチームメイト同士になる機会が巡ってきたら、そのチャレンジを受け入れるよ」とフェルスタッペン。
「(ルイス・)ハミルトンでも同じことだ。彼はすでに5回チャンピオンになっているけれど、別に構わない」