チューリッヒ生命は4月24日、「2019年ビジネスパーソンが抱えるストレスに関する調査」の結果を発表した。調査は今年4月にネット上で実施し、有職者で20~50代の男女(各年代125人)計1000人から回答を得た。
勤務先でストレスを感じている人は男性で73.4%、女性で78.8%と、男女ともに昨年より微増した。「非常にストレスを感じている」と回答した人は全体の28.3%となっている。
性年代別に見ると、ストレスを感じている人は40代男性(80%)と20代女性(83.2%)の割合が高い。一方、20代男性(64.8%)は昨年から6.4ポイント減少しており、同じ20代でも女性の方がストレスを抱えやすい環境にあることがわかった。
職場のストレス、過去2年連続首位の「上司との人間関係」は4位へ
勤め先のストレスの原因を聞くと、1位は「仕事の内容」(34.6%)。以降、「給与や福利厚生などの待遇面」(31.8%)、「同僚との人間関係」(27.3%)と続く。過去2年1位だった「上司との人間関係」(26.9%)は4位となった。
同社は「パワハラへの規制が厳しくなっていることなども関係しているのかもしれません」といい、また5位「仕事の量が多い」(24.7%)は3年続けて順位が下がっており、働き方改革の影響ではないかと指摘する。
現在の勤務先が働き方改革に取り組んでいると回答した人は35.7%。具体的に「残業削減」(56.6%)、「労働時間の削減」(40.9%)といった労働時間の短縮化に取り組む企業が多く見られた。
働き方改革のストレス「収入が減った」「スケジュールが調整しづらい」
働き方改革でストレスが減ったと感じている人は過半数にのぼった。特に20代の68.9%がストレス軽減を感じている。一方、30代男性は「ストレスが増えた」が47.5%で、4人に1人は「とてもストレスが増えた」と回答している。
働き方改革の取り組みによるストレスの要因を聞くと、1位は「勤務・業務管理が厳しくなった」(33.3%)。特に男性50代が40%と高くなっている。以降、「収入が減った」(26.3%)、「スケジュールが調整しづらい」(23.8%)、「隠れ残業や仕事の持ち帰りがある」(22.4%)、「仕事ぶりの評価がされにくい」(21.3%)と続く。
10連休である今年のゴールデンウィークにストレスを感じている人は37.8%。理由として、「どこに行っても混んでいる」(36%)、「仕事が休めない」(33.3%)、「出費がかさむ」(24.9%)と続く。また「家事が煩雑となる」は男性が0.8%に対して女性が4.2%と差が出た。