メルセデスF1トップのトト・ウォルフは、次戦アゼルバイジャンGPの困難で手ごわいコースに挑んで良い結果を出すために、チームはトラブルを避ける必要があると述べている。
メルセデスはこれまで3度の1-2フィニッシュを達成して、アゼルバイジャンGPに臨む。開幕戦オーストラリアGPではバルテリ・ボッタスが優勝し、バーレーンGPと中国GPではルイス・ハミルトンがずば抜けたパフォーマンスで2度の優勝を飾った。
しかしウォルフは、メルセデスのマシンが最速ではないにも関わらず3度のワンツーフィニッシュを達成したのは、非の打ち所のないパフォーマンスのおかげであることを十分承知している。
「最初の3戦における3度の1-2フィニッシュは、素晴らしいシーズンスタートであることを表している」とウォルフは、チームのアゼルバイジャンGPプレビューで語った。
「マシンは常に最速というわけではなかったが、我々はチャンスを最大限に活用することができた」
「チームは非常に優れた仕事をし、各部門が強力なパフォーマンスを発揮している。上海での2台同時ピットインは、チームのすべてのレベルで毎週起きている多くのことを表す、ひとつの目に見える例だ。だが我々はプッシュし続ける必要があることを理解している」
「次の戦いはアゼルバイジャンだ。近年、そこでは非常に楽しめるレースが展開されてきており、今年も同様のレースになるに違いない」
ウォルフは、ロングストレートと曲がりくねったコーナーの組み合わせがあり、空力セッティングが課題となるバクー固有のレイアウトと、アゼルバイジャンGPが決勝結果の決め手となる劇的な状況を生み出すという評判を持つレースであることを指摘した。
「このコースレイアウトは独特な挑戦を投げかけてくるし、ロングストレートと低速コーナーの組み合わせに対処するために、どのチームが最良の妥協点を探り出してくるかということも興味深い」とウォルフは付け加えた。
「バクーでは純粋なパフォーマンスがすべてというわけではない。アゼルバイジャンで良い結果を出すには、トラブルを避けることも重要だ」
最後に、ウォルフは次週末にボッタスがある使命を背負うことになるだろうと予想している。ボッタスは前回のアゼルバイジャンGPで降りかかった不運に、反撃しようとしているのだ。
「昨年バルテリは強力なレースをしたが、レース終了間際にパンクに見舞われたことで、手に入れるはずだった勝利を逃したのだ」とウォルフ。
「彼は今シーズン良いスタートを切っている。昨年獲れなかったポイントを獲得しに行こうと切望しているに違いない」
「昨年と違い、ルイスはチャンピオンシップをリードしてバクーに向かう。彼が2018年の勝利を再現しようとしていることは明白だ」