フェラーリが2019年F1第4戦アゼルバイジャンGPで、SF90のアップデートを行う予定であることが明らかになった。
プレシーズンテストでは今シーズンのチャンピオン最有力候補と予想されたフェラーリだが、ここまでの3戦ではパフォーマンス不足やトラブルにより一勝もしていない。
一方、ライバルのメルセデスは3戦すべてで1-2フィニッシュを達成、コンストラクターズ選手権においてすでにフェラーリに57ポイントの差をつけた。
SF90はストレートラインスピードでは他より優れているとみられるが、ダウンフォースが比較的低い特性を持ち、そのためにラップタイムではメルセデスに届かないのではないかと考えられている。
「この3戦は思いどおりにいかなかった。アゼルバイジャンは我々にとって重要なグランプリになる」とチーム代表のマッティア・ビノットは語る。
「準備を万全に整えた。これまで集めたデータをすべて分析し、改善可能なエリアに注目し、マシンセットアップとパワーユニット(PU/エンジン)マネージメントをコース特性に適応させるための作業に取り組んだ」
「バクーにはいくつかアップデートを持ち込む。SF90の開発プログラムにおける最初のステップだ」
「バクーには長いストレートがあるため、パワーユニットのエンジンとハイブリットエレメントの両方に特別な条件が求められる」
「オーバーテイクは比較的容易で、DRSが有効だ。今年はDRSの効果が昨年より大きくなっている」
「路面はスムーズなので、タイヤの摩耗は全体的に低めだ。しかしタイヤが生み出すエネルギーが小さくなるため、適切な作動温度領域に入れることが難しくなり得る」
「過去の経験から、セーフティカーが出動する可能性が高いことが分かっている。レース戦略を考える上で、それが重要な要素になるだろう」