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フェルスタッペン、「PUパフォーマンスが勝負を決めるF1」に不満

2019年04月23日 18:41  AUTOSPORT web

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2019年F1第3戦中国GP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)とセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)がバトル
レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは、今のF1において改善したい点を聞かれ、もっと激しいバトルができる環境を作ってもらいたいとして、いくつかの希望を挙げた。

 F1は2021年に大規模なレギュレーション変更を行う予定だ。個人スポンサーであるオランダのスーパーマーケットチェーンJumbo本社でのイベントにおいて、フェルスタッペンは自分ならF1にどういう変更をもたらしたいかと聞かれ、いくつかの要素を取り上げた。

 まずはタイヤに変更を加えたいとフェルスタッペンは語った。
「今のタイヤは繊細で、すぐにオーバーヒートを起こす」とフェルスタッペン。

「そうするとスライドが多くなり、前のマシンについていくのが難しくなる。だから決勝中にバトルがなかなかできないんだ。DRSは近づく助けになるけれど、僕としてはそれに頼りたいとは思わない」

「1周クイックラップを走った後で、いったんスローダウンしてからまたアタックする必要がある。タイヤを冷やさなければならず、それには時間がかかるんだ。レース中も同じだ」

「限界を超えないようにする必要がある。そうでないとタイヤがオーバーヒートする。本当ならもっと速く走りたいのにね」

 次にフェルスタッペンが挙げた望みは、パワーユニット(PU/エンジン)間のパフォーマンス格差が小さくなることだ。今のF1はパワーユニットの性能が勝負に及ぼす影響が大きすぎるとフェルスタッペンは考えている。

「エンジンに頼る部分をもう少し小さくするべきだ。今は格差が大きすぎる。この数年は一番いいエンジンを積んだチームがほとんどのグランプリで勝ってきた」

「20馬力から30馬力程度の差に保つべきだと思う」

 フェルスタッペンは、空力パフォーマンスに頼りすぎるべきでもないと主張する。

「僕としては、ここまで空力によって速さを追及する必要はないと考えている。もっと活発にバトルができる方がいい」

「今は縁石に乗りすぎると、マシンの底の半分が壊れてしまう。それでは戦えない」

 トップ争いだけでなく、全チームがもっと僅差で戦えるようなF1が好ましいと、フェルスタッペンは考えている。

「最後に言いたいのは、チーム間の差が大きすぎるということだ。今はメルセデス、フェラーリ、レッドブルがトップ争いをしている。でも3番手チームと4番手チームの差は1秒近くある。これは大きい」

「全チームの差がもっと小さくなれば、いいレースが見られるはずなんだ」