マクラーレン・オートモーティブは5月3~5日、アメリカ・オハイオ州で行われるウェザーテック・スポーツカー選手権第4戦ミド・オハイオで同社の新型GT3カー、マクラーレン720S GT3が北米デビューするのに先立ち、シリーズを運営するIMSAと複数年に渡るオートモーティブパートナーを結んだと発表した。
このパートナーシップ締結のアナウンスは、2019年シーズン第4戦から北米スポーツカーシリーズへの参戦をスタートさせる、コンパス・レーシングの車両カラーリング発表に合わせて行われた。
マクラーレンのコーポレートカラーであるオレンジを大胆に配置した、マクラーレン720S GT3を北米で初めて投入する同チームは、ポール・ホールトンとマット・プラムというふたりのドライバーを起用。
現時点では北米で唯一確認されているマクラーレンのGT3カスタマーチームであるコンパス・レーシングは、今季からGTデイトナ(GTD)クラスに設けられた“スプリントカップ”にエントリーし、以後7つのスプリントレースを他のGTDチームと戦っていく。
IMSAが統括するFIA-GT4シリーズ、ミシュラン・パイロット・チャレンジ開幕戦デイトナをマクラーレン570S GT4で制したコンパス・レーシングは先月、最新GT3カーのデリバリーを受けた。その後チームは、デビュー戦の舞台となるミド・オハイオで本番に向けたテストプログラムを実施している。
「北米でのFIA-GT3レースの人気は、最近のシーズンで劇的に高まっている。そしてIMSAウェザーテックスポーツカー選手権は世界でもっとも競争力のあるGTシリーズのひとつだ」と語るのは、マクラーレン・オートモーティブ・モータースポーツの責任者を務めるダン・ウォルムズリー。
「北米市場はマクラーレン・オートモーティブにとって最大のマーケットであり、カスタマーチームが720S GT3でこのようにエキサイティングでサポートの行き届いたチャンピオンシップに参加するのは素晴らしいことだ」
「我々はIMSAと提携できることに誇りを持っており、2019年シーズンからマクラーレンのクルマがGTDクラスで競い合うことは、マクラーレン・カスタマーレーシングにとって重要で感慨深い瞬間になるだろう」
マクラーレンはIMSAにとって19番目のオートモーティブパートナーだ。ウェザーテック・スポーツカー選手権に限れば14番目の自動車メーカーとなり、この数字は2017年のデイトナ24時間以来、最多となっている。
IMSAのスコット・アサートン会長は「マクラーレンがミド・オハイオ・スポーツカーコースでのレースを、720S GT3の北米デビューの場として選んでくれたことを光栄に思う」とコメント。
「マクラーレンが私たちの最大のステージのひとつでプログラムを展開することにより、そのコミットメントを倍増させるのは素晴らしいことだ」
「また、IMSAのプラットフォームは、メーカーとそのカスタマーレーシングプログラムに比類のない費用対効果と、魅力的なターゲットが集まる環境を提供し続けていることを再確認している」