太宰治の『人間失格』をダイナミックにリメイクしたアニメ『HUMAN LOST 人間失格』が、フランスで開催される「アヌシー・アニメーション国際映画祭」(2019年6月10日~6月15日)にて上映決定。本広克行、木崎文智、冲方丁、富安健一郎ら、日本最高峰のクリエイター陣による一作が、世界最大規模のアニメーション映画祭で披露される。
『HUMAN LOST 人間失格』の舞台は、医療革命により、“死”を克服した昭和111年の東京。人々は体内の“ナノマシン”とそれらを“ネットワーク”で管理する“S.H.E.L.L.”体制の支配により、病にかからず、傷の手当を必要とせず、120歳の寿命を保証する、無病長寿を約束された。
しかし、その究極的な社会システムは、埋まることのない経済格差、死ねないことによる退廃的倫理観、重度の環境汚染、そしてS.H.E.L.L.ネットワークから外れ異形化する“ヒューマンロスト現象”など、歪を産み出すことに。