トップへ

高輪ゲートウェイ駅周辺の都市計画が本格始動、まち全体のデザイン構想に建築家のピカード・チルトンと隈研吾を起用

2019年04月22日 21:02  Fashionsnap.com

Fashionsnap.com

4区街の建物外装イメージ Image by: JR東日本グループ
JR東日本グループが品川駅北周辺地区の都市計画として取り組んでいる「品川開発プロジェクト」第1期の都市計画を始動した。コンセプトの「グローバルゲートウェイ品川」を実現させるため、まち全体のデザイン構想にデザイン事務所「ピカード・チルトン(Pickard Chilton)」と、高輪ゲートウェイ駅のデザインを担当する「隈研吾建築都市設計事務所」を起用。事業では2020年頃の工事着手と、2024年頃のまちびらきを目指す。
【合わせて読みたい】隈研吾が手掛ける高輪ゲートウェイ駅

 同プロジェクト第1期の都市計画では、田町駅から品川駅間に2020年春開業予定の高輪ゲートウェイ駅西側エリアの開発に着手。まち全体を4街区に分け、各街区の建物を日本列島の島々に見立て、アーキペラーゴ(=列島)を表現するという。各街区には歩行者ネットワークを整備するほか、低層部に緑を連ね、高層部には頂部に滑らかな曲線で統一した動きを作ることで「群としての一体感」を創出する。
 街の中心となる4街区は、北棟と南棟で構成。外装デザインはピカード・チルトンとともにデザインの検討を進め、「象徴的なアイデンティティーの創出」「ヒューマンスケールな空間表現」「海岸線を想起させる全体デザインに調和する『フロー』が生み出す良質な空間形成」の3点をデザインの指針とするという。建物内には商業スペースや約200室の宿泊施設などが作られる予定で、北棟にはルーフトップレストランが設けられる。また同街区は、高速鉄道や在来線のターミナル機能のある品川駅と国道15号・環状第4号線に面する交通結節点で、空港にアクセスしやすく、国内外のビジネスハブとなる立地であることから、国際ビジネス機能や居住滞在機能を導入し、国際競争力の強化を目指すという。