メルセデスのドライバー育成プログラム出身のジョージ・ラッセルは、レッドブルのジュニアドライバーへの対応はメルセデスに比べて“非情”だと語った。しかしトロロッソのアレクサンダー・アルボンは、特別なプレッシャーを感じてはいないと主張した。
ラッセルは2017年にメルセデスのジュニアドライバープログラムのメンバーとなり、その年にGP3シリーズでタイトルを獲得、翌2018年にはFIA F2選手権の王座に就いた。その間、F1テストにも参加したラッセルは、2019年にウイリアムズと契約、F1デビューを果たした。
2018年F2でランキング3位となり、今年トロロッソ・ホンダのシートを獲得したアルボンについて語る際に、ラッセルはレッドブルの若手ドライバーに対する扱いは「一般的なものよりも少し非情だ」として、アルボンは大きなプレッシャーの下で健闘していると評した。
「アレックスはとてもいい仕事をしている。レッドブルのジュニアドライバーにどれほど大きなプレッシャーがかかっているかは周知の事実だ。だから彼らは走るときは毎回120パーセントの力を注いでいる」とラッセルはCrash.netに対して語った。
「(メルセデスからは)それほど大きなプレッシャーは感じていない。結局のところ僕がいいパフォーマンスを見せなければ、メルセデスから放出されるだけの話だ」
「去年、F2での初レースのバーレーンでうまくやれなかった。(その前年の)GP3の開幕戦バルセロナでもそうだった。でもその時の(メルセデス・モータースポーツのボス)トト(・ウォルフ)の言葉は『心配するな。デビューレースじゃないか。シーズンは長い。次にいい仕事をすればいい』というものだった。こっぴどく怒られると思って彼のところに行ったんだけどね」
「これは僕の考えにすぎないが、彼らのこれまでのやり方を見ればそう感じる」
アルボンが所属するトロロッソは、レッドブルのためにジュニアドライバーの評価を行う役割を持つ。ラッセルのコメントを受け、アルボンは、ここまでのキャリアで常にプレッシャーにさらされてきたため、レッドブルが特に厳しいとは感じていないとコメントした。
「プレッシャーならその前からあった。去年は週末ごとにシートを守るために戦っていて、リラックスしていたことはない」とアルボンは言う。
「そういう環境には慣れている。自分を信じているから、それほど心配はしていないよ」