フェラーリのチーム代表マッティア・ビノットは、2019年型フェラーリSF90がストレートラインスピードにおいてライバルたちより圧倒的に優れているというメルセデスの主張を退けた。
メルセデスが第2戦バーレーンと第3戦中国のGPSデータを解析したところ、ロングストレートでのスピードに関してフェラーリSF90はメルセデスW10より確実に優れていたという。
しかしロングストレートを備えた上海インターナショナルサーキットで、セバスチャン・ベッテルとシャルル・ルクレールはメルセデス勢に匹敵するラップタイムを出すことができなかった。
「(中国での)メルセデスのスピードを見れば、彼らも非常に強力であることは明らかだ」とビノット。
「だからむしろ我々の方から彼らに、なぜそれほど優れているのかと尋ねるべきかもしれない。我々とライバルたちとのストレートでの差はそれほど大きいとは思わない」
次戦アゼルバイジャンGPが開催されるバクーにも長いストレートがあるが、特殊なストリートサーキットであり、その他の要素が大きな影響をおよぼすとビノットは考えている。
「バクーでは異なるエアロ設定で走ることになる。パワーユニットだけでなく、空力パッケージもこのサーキットに合わせたものを選ばなければならない」
「バクーは多数のコーナーがあるストリートサーキットだ。そういう意味で非常に難しいコースであり、どうなるかは実際走ってみるまで分からない」
「接戦になる。(今年は)ごく僅差で勝つレースもあれば、負ける場合もあるだろう。マシンの開発を進めていくことが何より重要だ。長いシーズンで、あと18戦残っているのだからね」