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『トム・オブ・フィンランド』8月公開決定 ゲイアート先駆者の波乱に満ちた半生描く

2019年04月22日 08:01  リアルサウンド

リアルサウンド

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 ゲイアートの先駆者「トム・オブ・フィンランド」 こと、トウコ・ラークソネンの波乱の半生を描いた映画『トム・オブ・フィンランド』が、8月2日より公開されることが決定した。


参考:『グリーンブック』はアカデミー賞作品賞にふさわしかったのか? 批判される理由などから考察


 本作は、まだ同性愛が厳しく罰せられた第二次世界大戦後のフィンランドを舞台に、身内にも隠れて自らの本能的な欲望をドローイングとして表現し続けていたトウコ・ラークソネンが「トム」と名乗り、描いた絵がアメリカの雑誌で表紙を飾ったことをきっかけに、その名がアンダーグラウンドからアートの表舞台へと一気に知れ渡り、栄光を手にするまでの波乱に満ちた半生を描く。監督は、『ロード・オブ・ザ・リング』『ホビット』3部作の原作者J・R・R・トールキンの伝記映画『Tolkien(原題)』の公開が控えるドメ・カルコスキ。第90回アカデミー賞外国語映画賞フィンランド代表作品にも選ばれた。


 “ゲイカルチャー界のウォルト・ディズニー”とも呼ばれ、クイーンのフレディ・マーキュリーをはじめ、アンディ・ウォーホル、ロバート・メイプルソープ、デイヴィッド・ホックニー、ジャン=ポール・ゴルチエ、トム・フォードといった数多のアーティストたちに影響を与えたトム・オブ・フィンランド。LGBTに対しての軽蔑や無理解と闘った芸術家が、何十年もの苦難の末につかみ取った愛と栄光の物語が描かれる。(リアルサウンド映画部)