2018-2019シーズンFIM世界耐久選手権(EWC)第2戦ル・マン24時間が、4月20日から21日にかけてフランスのル・マン-ブガッティ・サーキットで行われ、チームSRCカワサキ・フランス(ジェレミー・グアルノーニ/デビッド・チェカ/エルワン・ニゴン組)が優勝を飾った。日本のF.C.C.TSRホンダ・フランス(ジョシュ・フック/フレディ・フォーレイ/マイク・デ・ミオ組)は35位で完走を果たしている。
ポールポジションを獲得したのはBMWのワークスチームである、チームERC-BMWモトラッド・エンデュランス(ケニー・フォーレイ/ジュリアン・ダ・コスタ/マチュー・ジャインズ組)。
2018年のル・マン24時間で優勝を飾っているF.C.C.TSRホンダ・フランスは7番手、WEBIKE TATI チーム・トリックスター(ジュリアン・エンジョラス/ケビン・デニス/出口修 組)は18番手を獲得した。日本とフランスの共同チームであるWEBIKE TATI チーム・トリックスターは2014年よりSSTクラスでEWCにエントリーしていたが、このル・マン24時間よりEWCクラスに挑んでいる。
決勝レースは4月20日の午後3時から、翌21日午後3時にかけて行われた。序盤からクラッシュが発生し、そのためレーススタート直後にはセーフティカーが導入される。
その後、ホンダ・エンデュランス・レーシング(ランディ・ド・プニエ/ヨニー・エルナンデス/セバスチャン・ギムバート組)のド・プニエとチームSRCカワサキ・フランスのグアルノーニによってトップ争いが繰り広げられるも、ホンダ・エンデュランス・レーシングはマシンの灯火類に不具合が発生してピットインしたため、後退。
開始から8時間が経過するころには、チームSRCカワサキ・フランスがトップをキープ。一時はスズキ・エンデュランス・レーシング・チーム(ヴァンサン・フィリップ/エティエンヌ・マッソン/グレッグ・ブラック組)にトップを明け渡すも、チームSRCカワサキ・フランスが再びトップを奪い返し、レース折り返しを迎える。
そんなチームSRCカワサキ・フランスを、ホンダ・エンデュランス・レーシングとスズキ・エンデュランス・レーシング・チームがほぼ同一周回で追う展開。
F.C.C.TSRホンダ・フランスは序盤に3番手にまでポジションを上げていたが、デ・ミオが24周目に転倒。しかし約18分のピットストップによりマシンを修復させ、レースに復帰した。
23時間を経過して、トップを走るのはホンダ・エンデュランス・レーシングのエルナンデス、2番手にはチームSRCカワサキ・フランスのグアルノーニが続く。チェッカーの15分前、セーフティカーが導入されると、解除後、グアルノーニはエルナンデスを交わしてトップに浮上。そのまま逃げ切り、チームSRCカワサキ・フランスがル・マン24時間を制した。周回数は839周だった。
2位はトップと同一周回の約1分差でホンダ・エンデュランス・レーシング、3位には1周差でスズキ・エンデュランス・レーシング・チームが入り、表彰台を獲得した。
序盤に転倒を喫し、追い上げのレースとなったF.C.C.TSRホンダ・フランスは、一時は6番手にまでポジションを回復していた。しかしその後、フォーレイの転倒などもあり、厳しいレースを強いられる。それでも739周を回って規定周回数をクリアし、35位で完走を果たした。
また、WEBIKE TATI チーム・トリックスターは765周を回って、こちらも完走している。
この結果、チャンピオンシップはチームSRCカワサキ・フランスがランキングトップに浮上。F.C.C.TSRホンダ・フランスは6番手に後退し、WEBIKE TATI チーム・トリックスターは13番手につけている。