2019スーパーフォーミュラ第1戦鈴鹿 表彰式 全日本スーパーフォーミュラ選手権第1戦鈴鹿の決勝レースを終え、優勝を飾ったニック・キャシディ(VANTELIN TEAM TOM’S)、2位の山本尚貴(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、3位の山下健太(KONDO RACING)、そして優勝チーム監督の舘信秀氏がトップ3会見に臨み、レースを振り返った。
■ニック・キャシディ(VANTELIN TEAM TOM’S)/決勝 優勝
「本当に最高の気分だよ。スーパーフォーミュラは高いレベルのレースだからこうやって優勝ができるのはいつでも最高の気分だ」
「勝てたのは運が良かったのもあるけど、戦略によるセッティングや考えがあり、それに従ってレースが進んでいったのがうまくいった要因だね」
「レース中でもチームとのコミュニケーションがバッチリでとても感謝している。オーバーテイクシステムは今年から変わったけど、お互いがいつ使ってるかがすぐわかるから、会話しながら走ってるような感覚だったね」
「今週末鈴鹿に来てマシンに何かがあり、いつものパワーが出せなくて最初は苦戦していた。それにかかわらず勝つことができたということが不思議だったよ」
「レース中もその問題を抱えながらみんなで頑張った。次のレースに向けて問題を解決したい」
■舘信秀監督(VANTELIN TEAM TOM’S)
「本当に久しぶりに表彰台に上がれました。今回もフリー走行からいまいちセットアップが決まらなくて、あまり良い雰囲気ではありませんでした」
「ウォームアップ中は中嶋一貴の方が調子が良かったので、ニックには悪いけど期待値は一貴の方が高かったのですが、残念ながら予選で不運なことにクラッシュがありました」
「レースは中段と最後尾からのスタートで、正直言って粘っていればポイントを稼げるだろうなという気持ちで、とても優勝するとは思っていませんでした」
「今日は良いタイミングでピットに入って最後までニックが頑張ったことで優勝できたと思います」
■山本尚貴(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)/決勝 2位
「チームを移籍してから初めてのレースで、こうして予選からポジションを上げて、荒れたレースをこの順位で帰ってこられたことがなによりも大きい収穫だと思っています。この場所に押し上げてくれたチームのみなさんに感謝しています」
「荒れたレースだし戦略がはまったとはいえ、トップに出てからスピードを見せていたニックと、こういう荒れたレースでしっかりポイントを獲って優勝するところがトムスさんの強さだと思います。その所は見習うべき姿だし、なるべき姿だなと思いました」
「非常に良い滑り出しなので、引き続き気を引き締めてチャンピオンに向け頑張っていきます」
「タイヤは今の呼び方はミディアムとソフトですけど、ハードとソフトな感じですね。ミディアムをあんなにうまく機能させられないとは思わなかったです」
「ソフトに関しては自信がありましたし、ミディアムもソフトでうまく走れれば大丈夫だろうと思ってスタートしたものの、スタートからグリップせず辛かったです。だけどソフトに変えてからは予想通りの動きでバランスが良かったです」
「スーパーフォーミュラは両方のタイヤをうまく使わなければいけないので、そこをうまく使えるチームが最後に前に行くんじゃないかなと思います」
■山下健太(KONDO RACING)/決勝 3位
「SF19になってから初めてのレースで、僕的にはテストで非常に良い感じで走れていたので、予選は正直もう少し前にいけると思っていましたが、甘くなかったです」
「6番手からミディアムタイヤでスタートし、レースペースも思ったより良くなく、ソフト勢にどんどん抜かれていきました。セーフティカーが入ったタイミングでうまくピットに入れたので、なんとか順位通りのままピットアウトできました」
「その後はソフトタイヤだったので、それなりのペースでミディアム勢を抜かしていくことができ3位を獲得できましたが、終わってみると前のふたりは去年(最終戦鈴鹿)と同じだったので、やはり強いなと思いました」
「ただ初戦だし、まだ6戦あるので、勝てるように頑張りたいと思います」