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撮影中に電力不足に!? キアヌ・リーブス主演『レプリカズ』監督が撮影秘話明かす

2019年04月21日 13:01  リアルサウンド

リアルサウンド

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 5月17日に公開されるキアヌ・リーブス主演映画『レプリカズ』で監督を務めたジェフリー・ナックマノフより、本作の撮影秘話が明かされた。


参考:『レプリカズ』新場面写真 数多の悪役演じるジョン・オーティスがキアヌ・リーブスを追い詰める


 本作は、突如家族を失う絶望の中で、誰もが一瞬よぎる考え、“甦らせる”という倫理的ジレンマを描いたSFアクション。神経科学者ウィリアム・フォスター(キアヌ・リーブス)は、人間の意識をコンピュータに移す実験を今にも成功させようとしていた。しかし、突然の事故で家族4人を失ってしまい、タブーを犯す決断をする。彼は家族の身体をクローン化し、意識を移し替え、記憶を少し改ざんして、完璧なレプリカとして甦らせることに成功したのだった。家族と幸せな日々を送ろうとするウィリアムだが、研究を狙う政府組織が、サンプルとして家族を奪おうと襲い掛かる。愛する家族のため、暴走した科学者の戦い始まる。


 リーブスが主人公・神経科学者ウィリアム・フォスター役で主演を務め、製作にも名を連ねたほか、『シリコンバレー』のトーマス・ミドルディッチ、『キングコング:髑髏島の巨神』のジョン・オーティスなどが脇を固めた。


 本作の撮影中、発電所で火事が起こり、プエルトリコの電力供給網全体が2日間もダウンしてしまうハプニングが発生したという。『デイ・アフター・トゥモロー』で脚本を手がけ、今回本作でメガホンを取ったナックマノフ監督は、「スタッフはホテルから避難させられ、インターネットもダウン状態。スタッフはかろうじて発電機を使って撮影を続けていたが、多くのスタッフメンバーが熱帯のうだるような暑さの中で、エアコンも作動せず、ロウソクで明かりをとる家に戻って行った。スタッフのそういう頑張りと忍耐力に本当に感銘を受けた」と語る。撮影中に停電の災難が起きたプエルトリコは、超大型ハリケーンによって甚大な被害にも遭っていた。いい人エピソード豊富で知られるリーブスだが、プエルトリコのクルーが素敵な人たちばかりで、困っている彼らを助けたいという思いから、彼は監督と共に支援基金に協力したという。


 主人公ウィリアムのごとく、撮影スタッフたちもどんな苦難にも映画愛を持って立ち向かって製作に臨み、映像もデザインもよりオリジナル性の高い作品となっている。リーブス本人も「僕のこれまでの作品と比べても、独自のスタイルをもつ映画に仕上がっている」と絶賛している。(リアルサウンド編集部)