元ベネトンとルノーのチーム代表フラビオ・ブリアトーレがフェラーリの今季の体制に疑問を呈した。ブリアトーレに言わせれば、フェラーリは何年もの間、遅いF1マシンを作っている、というのが持論のようだ。
フェラーリはスペイン・バルセロナで行われたプレシーズンテストでは、たしかに最高のマシンを持っていた。そしてシャルル・ルクレールはバーレーンGPをポールポジションからスタートし、エンジントラブルでマシンが失速しなければ、レースで優勝していたところだった。
しかし、2019年最初の3戦では、メルセデスがワンツーフィニッシュを飾ることになった。
「フェラーリはどうしたというのだ?」とブリアトーレはイタリアのテレビ局のインタビューで語った。
「目新しいことではない。8年に渡ってマシンは遅いものになっている。昨年に比べて何も変わっていない。彼らはメルセデスとの差を縮められていないのだ。いつもの言い訳のレパートリーが、開幕戦ですでに始まっていた。メルセデスは引き続き優位に立つだろう」
フェラーリはマッティア・ビノットをテクニカルディレクターにし、さらに2019年にはチーム代表に据えたことで間違いを犯したと、ブリアトーレは述べた。
「ビノットを就任させたことで、彼らは真に献身的なボスを持たないというリスクを冒しており、技術面では迷走している」とブリアトーレ。
そのビノットは、フェラーリは最初の3戦のすべてのデータを分析すると述べた。
「すべてのデータを検討し、メルセデスに対して我々のパフォーマンスを向上させる必要がある」と今季からチーム代表となったビノット。
「競争は非常に激しいと考えている。100分の数秒や10分の1秒差で首位になったり、順位が後ろになったりするレースがあるのだ。より重要なのは、マシンの開発を持続することだ。なぜなら18戦が残っており、非常に長いレースになるからだ」