教師による児童生徒への体罰やセクハラが問題視されるようになった。事例の報道も絶えないが、かつてこうしたトラブルは公にされないまま、個々人の心に静かに影を落としていた。
ガールズちゃんねるに4月18日、「今だったらあり得ないと思う教師の言動」というスレッドが立った。スレ主は小学校時代に宿題を忘れてしまった際、教師がスレ主の机を思い切り蹴飛ばして、クラスメイトの前で怒鳴り散らされた過去があると告白する。(文:石川祐介)
ノートを取り上げられ「みんな見て!このきったないノート!」
やはり昔は教師による体罰が激しかったようだ。コメントには、「宿題忘れたら竹刀で頭叩かれたよ」、「授業中友達とふざけてたら、私だけ、先生が投げたチョークがおでこに直撃」など、暴力の経験を明かす人が多くいた。
また、「嘔吐しても給食を食べ終わるまで授業に出させて貰えなかった事」と給食の完食を強制されたことがトラウマになっているという意見も散見された。無理に食べさせることはただの体罰であり、授業を受けさせないことも教育を受ける権利を剥奪しているだけだ。
「進路相談の時に私の将来の夢を全否定された」
「クラスで嫌いな人とその理由を書いて、先生に提出。後日、書かれた人は呼び出されて書かれた内容を伝えられた」
「教師に面と向かって『ぶさいくだなぁ』っていきなりしみじみ言われたのが忘れられない」
身体だけでなく心を傷つけられた人も少なくない。他にも教師に自分のノートを取り上げ、「みんな見て!このきったないノート!」と馬鹿にされたという辛い経験も見られた。
授業中目が合い微笑むと「〇〇さんが先生を馬鹿にする笑い方をしました!」と謝罪要求
「担任の子供の誕生日会にクラス全員呼ばれた 断れないし、学校違うから子供のこと知らない」
非常識な社会人は一定数いるが、教師も例外ではなさそうだ。授業中に教師と目が合い微笑んだら、「今〇〇さんと〇〇さんが先生を馬鹿にするような笑い方をしました!非常に不愉快です!みんなの前で謝ってください!」と逆ギレされた人もいる。
さらに、母親が水商売をしている子供が給食の配膳をした時、「さすが、上手だね」とニヤニヤしながら声をかけた教師がいたらしい。もちろん、ただ配膳の上手さを褒めただけなのかもしれないが、母親の仕事を知った上でこのような発言をしたのであれば大問題だ。
厳しい視線が注がれるようになり、「どう指導すれば良いんだ」と頭を抱える教師は少なくない。ただ、スレッドのコメントを見ていると、これまでかなりの数の体罰や暴言が見過ごされていたのは確かだ。過去の事例を反面教師にして、健全な指導をしてもらいたい。