4月20日に行われた、全日本ロードレース選手権第2戦鈴鹿のJSB1000決勝レース1を終え、表彰台にのぼった高橋巧(Team HRC)、渡辺一樹(ヨシムラスズキMOTUL)、野左根航汰(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)がレース1の戦いを振り返った。
■高橋巧/Team HRC(レース1:優勝)
「優勝できてホッとしています。コンディションが予選と変わっていたので、転倒しないようリスクを追わずに速く走らなければいけなかったのが辛かったです。今日は思っていた以上にアベレージを刻めなかったので、明日もう一度データを見直し、レース2も速いペースで走りたいです」
「中須賀(克行)選手が転倒したことを知らなかったので、2位を走っているのが誰かわからないまま、がむしゃらでした。最初に逃げるしかないと思っていたし、コンディション的にも1周目、2周目で厳しいと感じ、2周目に無理やり中須賀選手を抜いて、離せるだけ離そうと思いました」
「優勝できたのはすごくうれしいのですが、今日は中須賀選手と勝負して勝っていないし、開幕戦では負けているので、明日またここに戻ってこれるように頑張ります」
■渡辺一樹/ヨシムラスズキMOTUL(レース2:2位)
「本当に長かったという感じです。去年も表彰台をもう少しで獲れるというレースが何回もありました。いろいろな課題を見つけながらチームもマシンに対しての改良をしてくれたし、自分のライディングもいろいろな人にアドバイスを受けて、今の車両に合わせて変えていくことができました」
「今回のレースも路面が予選と変わって、前半は中須賀選手と巧選手についていき、1度くらいはインに飛び込めないかなと思っていましたが、そこに届きませんでした。課題がまだまだ多いというところではありますね」
「明日のレース2はディスタンスの長いレースなので、そこに向けてもよくしていきたいです」
「今回の2位はラッキーも当然あったので、明日は実力でこの順位を獲れるようにしたいです。本当はもうひとつ上と言いたいのですが、そう簡単には行かないので、一歩ずつ引き上げていこうと思います」
■野左根航汰/YAMAHA FACTORY RACING TEAM 2(レース1:3位)
「人生であんなに早くバイクを起こしたのは初めてです。自分も厳しい状況でした」
「渡辺一樹選手、渡辺一馬選手と勝負をしていて、一馬選手に抜かれたり、一樹選手に抜かれたりと、2位を走っているときは後ろがどうなっているのかわかりませんでした」
「自分は130Rの後半区間が遅かったので、終盤厳しいと思っていました。予想通り、130Rで一馬選手に仕掛けられて、自分が仕掛けるのは最終の飛込みしかないと感じていました」
「(ファイナルラップの日立オートモティブシステムズシケインでは)一馬選手も突っ込んでいき、自分も突っ込んだら、ふたりで止まりきれませんでした。外側が少し汚れていたのか、自分も一馬選手と同じタイミングで転倒してしまいました」
「再スタートを切って自分がゴールした時は3位だったことがわかっていなく、ピットに戻ってきて3位ということがわかりました。ラッキーではありますが、悔しかったです」
「今日はすごくいいバトルができたと思いますが、トップの巧選手とはだいぶ離れています。明日は今日の反省点を活かしてレース2に挑みたいと思います」