7分ほどの中断を経て予選Q1セッションが再開。しかし今度は、デグナーのふたつ目の進入ででアーテム・マルケロフ(UOMO SUNOCO TEAM LEMANS)がコースアウトして正面からタイヤバリアに突っ込んでしまい、早くも2度目のセッション中断となった。車両回収を行い、7分半の中断ののちにQ1が再開された。
この時点で残り10分を切っているが、関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)やニック・キャシディ(VANTELIN TEAM TOM'S)らのようにセッション再開とともにコースへ出ていくマシンと、コースインを遅らせるマシンとで戦略が別れた。残り7分を切ると多くのマシンがコースへ出て行き、ミディアムタイヤでのアタックへ向かった。
ところが、ハリソン・ニューウェイ(B-Max Racing with motopark)がスプーンカーブの出口で縁石に乗ってしまったか、ハーフスピン状態に陥り、イン巻き状態でコース外からライン上に戻って来る。そこで後続でコーナーのイン側を走行していた中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)がタイヤスモークを上げてブレーキングするも間に合わず、横向きになったニューウェイのマシン先端に突っ込む形となってしまった。中嶋のマシンからはフロントウイングが脱落してパーツが飛び散り、ニューウェイもグラベルでストップ。残り時間5分14秒のところで、このセッション3度目の赤旗が出されることになった。
その後、ピットレーンにはほぼ全車が並んで走行再開を待ち、14分半ほどの中断を挟んでセッションが再開。計測1周目にタイムを出したドライバーと、2周目にアタックを行ったドライバーとでタイミングが別れたものの、あまりタイムは伸びず。このQ1では坪井、マルケロフ、ニューウェイ、中嶋に加え、大嶋和也(UOMO SUNOCO TEAM LEMANS)、石浦宏明(JMS P.MU/CERUMO・INGING)、トリスタン・シャルパンティエ(REAL RACING)、ダニエル・ティクトゥム(TEAM MUGEN)が敗退となった。
多くのドライバーが計測2周目にアタックを行う状況のなか、2018年王者の山本尚貴(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)とチームメイトの福住仁嶺は計測1周目にアタックを行い、2台揃ってQ3に進出を決めた。
好調ぶりを発揮しているTCS NAKAJIMA RACINGのアレックス・パロウがトップでQ2を通過し、チームメイトの牧野任祐が2番手に。小林可夢偉(carrozzeria Team KCMG)、ITOCHU ENEX TEAM IMPULの平川亮と関口雄飛もQ2を突破したが、国本雄資(KONDO RACING)、野尻智紀(TEAM MUGEN)、ルーカス・アウアー(B-Max Racing with motopark)、ニック・キャシディ(VANTELIN TEAM TOM'S)がここで敗退となった。
■Q3:牧野がデビュー戦でポールポジションを獲得! ナカジマレーシングがフロントロウ独占
Q3では、各車アタックを行うのは1度のみ。タイヤはソフトの基本的にユーズドタイヤを装着してのアタックとなる。Q3に残った8台は山下を先頭にコースインをしていくが、DOCOMO TEAM DANDELION RACINGの2台、山本と福住はコースインせずに待機。Q2同様に計測1周目のアタックを狙う。