トップへ

映画『わたしは光をにぎっている』に渡辺大知、徳永えり、吉村界人ら出演

2019年04月19日 22:50  CINRA.NET

CINRA.NET

『わたしは光をにぎっている』追加キャスト一覧 ©2019 WIT STUDIO / Tokyo New Cinema
映画『わたしは光をにぎっている』の追加キャストが発表された。

同作は『走れ、絶望に追いつかれない速さで』『四月の永い夢』などの監督作を発表している1990年生まれの中川龍太郎監督の新作。両親を早くに亡くして長野・野尻湖の畔の民宿を祖母と切り盛りしていた20歳の宮川澪が、祖母の入院をきっかけに父の親友だった京介を頼って上京し、彼が経営する銭湯の仕事を手伝うようになるが、東京での日々が少しずつ楽しくなってきた矢先に区画整理で銭湯が閉店する運命にあることを知り、ある決断をする、というあらすじだ。宮川澪役に松本穂香がキャスティング。

今回出演が発表されたのは、渡辺大知(黒猫チェルシー)、徳永えり、吉村界人、光石研、樫山文枝。渡辺は銭湯の常連・緒方銀次役、徳永は同じく常連の島村美琴役、吉村は美琴の恋人・新井稔仁役、光石は銭湯の店主・三沢京介役、樫山は澪の祖母・宮川久仁子役を演じる。

渡辺は「ぼくの役は映画監督志望の、ナイーブなくせに少々圧の強い男ですが、その出会いの一片として澪ちゃんにとって素敵なものであったらいいなと思ってやりました」、徳永は「私が演じた島村美琴は、内気で無口な澪とは正反対の言いたい事をきちんと口に出して伝える芯の強い女性。撮影時も、のびのびと自由に演じさせていただきとても楽しかったです」とそれぞれコメント。

また吉村は「今作は、こういうことが言いたいんだ!とかではなくディランのような映画だと、感じました」、光石は「今後益々、大きくなる中川龍太郎監督の新作映画を、どうぞ見届けて下さい!」、樫山は「夜明けの野尻湖の風景は幻想的で美しく、映像詩人である中川龍太郎監督の世界観にぴったりの風景に身を置けて幸せでした」と述べている。

■渡辺大知(黒猫チェルシー)のコメント
新しくひとに出会ったとき、なにをしてもらったわけじゃなくても、大層な言葉を交わしたわけじゃなくても、すごく大切なものをもらえた気になる時ってあると思います。この映画はそういう時間の連続で出来ていて、主人公の澪ちゃんがほんの少しずつ成長していく姿をとても繊細に描いている作品だと思います。ぼくの役は映画監督志望の、ナイーブなくせに少々圧の強い男ですが、その出会いの一片として澪ちゃんにとって素敵なものであったらいいなと思ってやりました。松本穂香さん演じる澪ちゃんは訥々と喋っていても希望に満ちていてとても魅力的です。ぜひ劇場で澪と一緒に新しい生活のドキドキを味わってください!

■徳永えりのコメント
脚本を読ませて頂いた時に、日常の何気ないことが、人との関わり合いが、誰かの踏み出す小さな一歩に繋がるのだと改めて感じ、その儚く繊細で柔らかな空気感を大切に、撮影に臨もうと思いました。私が演じた島村美琴は、内気で無口な澪とは正反対の言いたい事をきちんと口に出して伝える芯の強い女性。撮影時も、のびのびと自由に演じさせていただきとても楽しかったです。この作品が、観てくださる皆様の心にそっと寄り添えますように。

■吉村界人のコメント
今作は、こういうことが言いたいんだ!とかではなくディランのような映画だと、感じました。
言葉に表すのは難しく風情をまとって進んでいきながら、言いたいことは風の中にある、という印象でした。そして僕は短い撮影日数だったので偉そうなことなんて言えないのですが、現場は全員笑いながら淡々と進んでいました。その渦中で龍太郎くんがどしっと立って全員を仕切っていて本当にすごいなと感じまして、あまり褒めたくはないけど、それは龍太郎くんが現場にいるすべての方に愛を持ってそこに存在しているからなんだと思いました。超エンターテイメントムービーではないですが、不器用な人間を描いている素晴らしい作品になっていると思います。そんな方に是非見て欲しいです。

■光石研のコメント
6~7年前、「僕、ビックな監督になります!」と台本を携え、出演交渉してくれた中川監督。そして今回、また呼んで頂いた現場では、スタッフの数も予算も数倍に。台本もビジョンをしっかり持った揺るぎない世界観。
そして何より、明確な判断、的確な指示を出す本当にビックになった中川監督が居ました!今後益々、大きくなる中川龍太郎監督の新作映画を、どうぞ見届けて下さい!

■樫山文枝のコメント
夜明けの野尻湖の風景は幻想的で美しく、映像詩人である中川龍太郎監督の世界観にぴったりの風景に身を置けて幸せでした。監督やスタッフの皆さんのあまりの若さに驚きながら、どんな世界を作ってくれるんだろうとわくわくし、学生時代に戻ったような気分になることができました。
若者が未来の映画を作っていくんだという姿にとても感動したのを覚えています。