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NASCAR第9戦:トヨタのトゥルーエクスJr.がショートオーバル初優勝で2019年初勝利

2019年04月19日 12:51  AUTOSPORT web

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NASCAR第9戦リッチモンドを制したマーティン・トゥルーエクスJr.(トヨタ・カムリ)
2019年のモンスターエナジーNASCARカップは4月13日、バージニア州リッチモンドのリッチモンド・レースウェイで第9戦が行われ、マーティン・トゥルーエクスJr.(トヨタ・カムリ)が優勝。2019年シーズン初勝利を挙げるとともに、ショートオーバル初優勝を遂げた。

 第9戦の舞台となったリッチモンドは、1周0.75マイル(約1.2km)のショートトラック。トヨタ陣営は、ここで過去12勝を挙げており、得意としているトラックだ。

 レースは13日(土)の19時46分にナイトレースとしてスタート。100周、100周、200周の3ステージ合計400周で争われた。

 ステージ1は4番手からスタートしたカイル・ブッシュ(トヨタ・カムリ)が32周目にトップへ浮上すると、そのまま快走。ステージ2位につけたジョーイ・ロガーノ(フォード・マスタング)に0.257秒差をつけてトップチェッカーを受けた。

 しかし、そのカイル・ブッシュは続くステージ2でピットロード速度違反のペナルティを受けて優勝争いから脱落。代わってトゥルーエクスJr.はラップリーダーを務めたが、チェッカー直前にロガーノに交わされて2位。ロガーノがステージを制した。

 最終ステージ3も、トヨタ勢ではトゥルーエクスJr.が最上位を走る展開となり、残り80周を切るとラップリーダーへ浮上する。

 トゥルーエクスJr.はレース残り50周のタイミングで2番手のクリント・ボウヤー(フォード・マスタング)に対し、1秒近いマージンを築いてみせたが、その後はボウヤーが接近。残り20周でテール・トゥ・ノーズ状態に持ち込まれる。

 しかし、前を走るトゥルーエクスJr.は鉄壁の守りでボウヤーに付け入る隙を与えず。チャンスを伺うボウヤーだったが、残り13周でレコードラインを外れてしまい、3番手ロガーノに交わされてしまった。

 後方からのプレッシャーが減ったトゥルーエクスJr.は、そのまま逃げ切りトップチェッカー。2019年シーズン初優勝を挙げるとともに、81回目の挑戦でショートオーバル初優勝を手にした。

「ようやく壁を打ち破ることができた。特に、このリッチモンドで直面していた壁をね」とトゥルーエクスJr.。

「このトラックで走ることを楽しみにしていたし、リッチモンドで戦うことをいつも楽しみにしていた。何故勝てないのかいつも聞かれていたショートトラックでようやく勝てたよ」

「残り40周くらいはフロントタイヤのグリップがなくなっていて、本当に厳しい戦いを強いられた。この週末、僕たちのマシンは完璧ではなかったけど、これまで最高のマシンで戦っていたときも、ここで勝つことはできなかった」

「今日はとにかく戦い続けた。前だけを見て走り続けたことが勝因だと思うよ」

 2位はロガーノ、3位はボウヤー、4位はケビン・ハービック(フォード・マスタング)が続き、フォード勢が独占。今大会がシリーズ通算400戦目となったデニー・ハムリン(トヨタ・カムリ)が5位となり、シボレー勢最上位はオースティン・ディロン(シボレー・カマロZL1)の6位だった。

 カップ戦決勝の前日12日(金)に行われたエクスフィニティシリーズ第8戦では、コール・カスター(フォード・マスタング)が優勝して、トヨタ・スープラの連勝がストップ。ライリー・ハーブスト(トヨタ・スープラ)の9位がトヨタ勢最上位だった。

 2019年のモンスターエナジーNASCARカップ第10戦は4月28日、アラバマ州タラデガのタラデガ・スーパースピードウェイで決勝が行われる。