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Kis-My-Ft2、音楽でハグして広げる“繋がり” 「ルラルララ」から感じた本質的な愛とは?

2019年04月19日 06:11  リアルサウンド

リアルサウンド

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 Kis-My-Ft2が、今夜の『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)に登場する。披露するのは、4月24日にリリースされるニューアルバム『FREE HUGS!』より、「ルラルララ」だ。


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 この曲を作詞作曲したのは、Mrs. GREEN APPLEの大森元貴。メンバーの藤ヶ谷太輔と“小学生の頃から遠い親戚のような”繋がりがあったことから、コラボレーションが実現したという。4月15日に一夜限りの復活を遂げたラジオ『Kis-My-Ft2のオールナイトニッポンGOLD』(ニッポン放送)で初披露されると、多くのリスナーから「つい口ずさんでしまいます」と感想が届いた。


〈惹かれあう命それだけで/「ありがとう」言うよ。それだけです。〉
〈Lula Lulala…/朝起きてまず君とハグをする〉
〈繋がりに動かされ生きている〉


 Mrs. GREEN APPLEらしい音の重なりが、私個人から、目の前のあなた、そして生きている限り広がり続ける人と人との繋がりを感じさせる。そんな壮大なメロディにのせて歌われるのは決して難しい言葉でない、本質的な愛。そんな本曲に、心が震えた人も少なくなかったようで、オンエア中には「泣きそうになりました」という声が何通も読み上げられていた。


 寄せられた感想を聞きながら、北山宏光は「やっぱり1回聞いて、口ずさむっていい曲なんだよ。壮大なイメージもそうだけど、というか、青春だったり、人生だったり、愛だったり、いろんなテーマが詰まって、色んな人に当てはまる曲になってるんじゃないかなって」と愛しそうに語った。


 これまでのKis-My-Ft2が歌う楽曲とはひと味もふた味も違うこの曲。果たして、「今夜のライブでは、一体どのように披露されるのか」と楽しみにしていたところに、“東海大学付属高輪台高等学校 吹奏楽部とのスペシャルコラボレーション”をすることが発表された。さらに、混声四部合唱・演奏の各パートの一部を動画で公開。より多くの人と、この曲を通じてハグ(コラボ)していくことができるように、との粋な計らいだ。


 Kis-My-Ft2のライブのみならず、部活動や授業、学校行事などで歌い、演奏される風景が目に浮かぶ。この曲をきっかけに、新たにKis-My-Ft2やMrs. GREEN APPLEを知る人も増えていくのではないか。


 「自分たちだけの枠を取っ払って、みんなで新しい可能性だったり、色んな人とハグして繋がっていこうというコンセプトですからね」と北山が話していたように、アルバム『FREE HUGS!』は、「音楽でハグする」がテーマ。「ルラルララ」同様、収録されるソロ曲も、北山がI Don’t Like Mondays.(作詞・作曲・編曲)と、千賀健永は川畑要(CHEMISTRY/作詞)と、宮田俊哉は林原めぐみ(作詞)と、横尾渉はビリケン(長江徹と共に作詞・作曲)と、藤ヶ谷太輔は大沢伸一(作曲・編曲)と、玉森裕太は平井大(EIGOと共に作詞・作曲・西陽仁、NabeLTD、EIGOと共に編曲)と、二階堂高嗣がDiggy-MO’(作詞・RAP)と、それぞれハグ(コラボ)した。


 横尾にとってビリケンは高校時代から好きだったアーティスト。アニメ好きな宮田にとって、声優・林原めぐみはレジェンドと崇める存在だ。それぞれが「好き」を繋いで、新しい作品が生まれていく。人は繋がってこそ、初めて新しい景色が広がっていくのだ。きっとKis-My-Ft2のファンは、それぞれのアーティストを新たに好きになり、それぞれのアーティストのファンはKis-My-Ft2を知るきっかけとなる。そして、“これぞKis-My-Ft2”と言えるクールな「HUG & WALK」などに触れ、新たな好きが広がっていく……そんな優しい世界の始まりを想像してしまう。


 4月23日からは、全国47都道府県のCDショップと「#FREEHUGSを探せ」キャンペーンも実施。スタッフが着用したり、マネキンが着たり、壁に飾られていたりする『FREE HUGS!』のTシャツを見つけて、ハッシュタグをつけてシェアしていくというもの。これを機に、ショップスタッフと、SNS上の誰かと、また新たな繋がりを生む。


 このアルバムのタイトルは、Web上でたびたび話題となる、“FREE HUGS”と書かれたプレートを掲げた人と、それを見かけた見知らぬ人がハグをする光景に由来する。それまでなかなか繋がることのなかった人と触れ合うきっかけを自ら作り出し、愛を分け合う。その風景そのものが、見ている人たちの心をも温める。まさに、あの感覚が、このアルバムにも詰まっているのだ。(文=佐藤結衣)