ドイツ・ラウジッツリンクで開催されているDTMドイツ・ツーリングカー選手権の合同テストに参加していたピエトロ・フィッティパルディが、アウディのカスタマーチームであるWRTのシートを獲得した。
2度のF1ワールドチャンピオンであるエマーソン・フィッティパルディを祖父に持つピエトロは、今季ハースF1でテストドライバーを務める22歳。2018年は全日本スーパーフォーミュラ選手権の第1戦鈴鹿に参戦したほか、WEC世界耐久選手権やインディカーに参戦。WECでは第1戦スパで両足を骨折する大クラッシュに見舞われた。
そのフィッティパルディは、15~18日の日程で行われているDTMの公式テストにWRTから参加し、アウディRS5 DTMを初ドライブしている。
アウディのカスタマーチームであるWRTは、3月末にベルギーのファクトリーで2019年のモータースポーツ活動計画を開催。この場では2台投入する車両のうち1台をジョナサン・アバディンがドライブすることをアナウンスしたものの、残る1台については発表していなかった。
ラウジッツリンクでのテスト中にシリーズへの参戦が確定したフィッティパルディは「DTMのようなエキサイティングなシリーズに起用してくれたアウディスポーツとチームWRTには心から感謝したい」とコメントしている。
「DTMは世界でも指折りのハイレベルなバトルが繰り広げられるシリーズだし、これ以上のチャレンジは存在しないと思う。ラウジッツリンクでのテストは順調で、今回こなしたかったメニューはすべてクリアすることができたよ」
「ラウジッツリンクを走るのも、アウディRS5 DTMを走らせるのも、これが初めてだったし、僕が今までドライブしてきたどんなマシンとも違うキャラクターだった。マシンに慣れて、限界を知るためにも有効なテストになった」
「これから開幕までにやるべきことや学ぶべきことばかりだけど、僕に用意されたパッケージやプロジェクトには心から興奮しているよ」
2019年のDTMは5月3~5日にホッケンハイムリンクで開幕戦を迎える。