ホンダがパワーユニット(PU/エンジン)開発計画を前倒しするようだ。本来なら第6戦モナコGPに予定されていたスペック2投入を、来週の第4戦アゼルバイジャンGPに行う可能性が出てきた。
開幕してまだ3戦しか終了していないが、ホンダは次戦での2基目のPU投入をほぼ決めたと言われる。噂ではこの改良版で、約20馬力のパワーアップが期待できるという。
レッドブル・ホンダはメルセデスとフェラーリに少しでも早く追い付くことを、今季の目標としてきた。しかしレッドブルの2019型マシンRB15は期待したほどの戦闘力を発揮できておらず、ここまで開幕戦の3位表彰台、第2、第3戦での4位入賞と、まだ一度も勝てていない。
そのためレッドブル代表のクリスチャン・ホーナーは、「車体の改良が最優先事項だ」としつつも、「ホンダのさらなるパワーアップ、それも1戦でも早い投入が望まれる」と中国GP後にコメントしていた。
レッドブルとしては、改良版パワーユニットの前倒し投入によって、年間3基の使用制限を超えてしまったとしても、何よりも性能向上を優先させたいというスタンスだ。もしアゼルバイジャンでスペック2が投入されたとして、それがレッドブルだけの措置なのか、あるいは中国でパワーユニットを交換したばかりのトロロッソにも行われるのかは、今のところ不明だ。