ソニー生命保険は4月18日、「社会人1年目と2年目の意識調査」の結果を発表した。調査は今年3月にネット上で実施し、今年で6回目となる。2019年春から働き始める社会人1年生500人、就職して1年が経つ社会人2年生500人計1000人から回答を得た。
社会人1年生に初任給の使いみちを聞くと、1位は「貯蓄」(53.2%)で、次いで「生活費(食費など)」(36.4%)、「親への贈り物」(31%)となった。社会人2年生に実際何に使ったかを聞くと、上位3つが「貯蓄」(38%)、「生活費」(32.6%)、「自分にちょっと良い物を買う」(29.6%)となった。
社会人2 年生は「1 間働いて、同じ職場で働き続けたい気持ちが薄れた人が多い」
2018年の調査と比較すると、支出額は「プライベートな付き合い」(18万4584円→19万9926円)は増加、「貯蓄した金額」(46万2592円→43万3916円)で減少した。社会人1年生は社会人2年生と比べ、貯蓄に回す額は少なく、付き合いへの出費は多い傾向があるようだ。
社会人2年生に、30歳時点の目標貯蓄額を聞いたところ、平均額は525万円。4人に1人「1000万円以上」(24.2%)と回答している。社会人1年生・2年生の約半数が、良い会社の条件として「給与が高い」を挙げている。
社会人2 年生に、30 歳時点の目標年収を聞くと、「400~500 万円」(21.6%)、「300~400 万円未満」(21.4%)、「500~600 万円未満」(19.0%)に回答が集まり、平均額は470 万円となった。男女別にみると、男性(平均額514万円)が女性(425 万円)より89 万円高くなった。
全員に「最初に就職する(した)会社で、どのくらいの間働いていたいか」を聞くと、社会人1 年生は「定年まで働きたい」(27.2%)が最多。一方、社会人2 年生では「すでに辞めたい」(27.4%)が最も多い。
「ゆとり世代だなぁ」「私が若い頃は○○だったのに」もダメ
社会人2 年生に、実際の社会人1 年目の生活と、その前(入社前/奉職前)にイメージしていた生活とで、ギャップがあって驚いたことを聞いた。1位が「忙しい(仕事量が多い)」(38.4%)で、以降、「覚えることが多い(業務範囲が広い)」(35%)、「金銭的に余裕がない(社会人生活にお金がかかる)」(30%)と続く。
会社をすでに辞めたい人の回答をみると、「忙しい(仕事量が多い)」(43.1%)に次いで、「金銭的に余裕がない(社会人生活にお金がかかる)」(38.7%)、「有給休暇が取得しづらい」(35%)の割合が高かった。報酬面・休暇面の不満が退職意向につながっている人が多いようだ。
先輩社会人に言われたら、やる気が奪われてしまうセリフ1 位は「この仕事向いてないんじゃない?」(31%)。2 位以降、「やる気ある?」(25.5%)、「ゆとり世代だなぁ」(23.7%)、「私が若い頃は○○だったのに」(22.9%)となった。
正当に評価してもらえずモチベーションが下がってしまう人が多いようだ。また、「そんなことは常識でしょ」(18.2%)、「前にも言ったと思うんだけど?」(14%)、「ちゃんと考えたの?」(13.3%)など、知識不足や能力不足を指摘するような言葉でもやる気を失う人が少なくないようだ。
男女別にみると、「女/男だからしょうがないね」(男性6%、女性19.8%)では、女性のほうが13.8 ポイント高くなった。