4月17日の「マツコ&有吉 かりそめ天国」(テレビ朝日系)では、「人に甘えるのが苦手」という28歳会社員からの相談が寄せられた。仕事で困ったことがあっても自分で解決するしかなく「他人に上手く甘えることが出来る同僚を見ていると羨ましい気持ちになる」という。(文:石川祐介)
これにマツコ・デラックスさんは「本当に甘えてる人もいるんだろうけど」と前置きしつつ、「(投稿者が)羨ましがっている同僚って本当に甘えてるだけなのかな」と疑問を投げかける。
「だって上司の人の機嫌を良くしたりするのって、部署全体でやらなきゃいけないことじゃない?(中略)雰囲気を良くするためにピエロみたいになって『わー部長―!』とかやってる可能性もあるわけじゃない?」
甘え上手な人も苦労している「体調が悪い日も常にその係を背負わされている」
有吉弘行さんも、番組にいる、お喋りするだけのプロデューサーを例に「あれって大事なんだよね、円滑に回るんだよ。その人いないと現場がカチカチするんだよ」と同意する。積極的にコミュニケーションを取ってくれる人間は職場に必要だと話す。
マツコさんはさらに、「なんかビッてなった時、その人が偉い人に『まぁまぁまぁ』って言うだけで、誰かが怒られずに済んだりするじゃない」と語る。甘え上手なキャラのおかげで得をしている人は多いという指摘だ。
ただ、甘えられない人よりも甘えられる人のほうが得だというマツコさん。
「得は得なんだろうけど、『ズルいな』って思っちゃ駄目なんだよね。その人もその人なりに、体調が悪い日があっても常にその係を背負わされているわけだから」
甘え上手な人もそれなりに苦労があるため、妬んではいけないと語る。「いつも雰囲気を良くしてくれてありがとう」と、その人を気遣う優しさも必要かもしれない。
上司は甘え下手な部下にも気配りすべき「自分から来れない人を無視しちゃいけない」
マツコさんは相談者について、「上司がもうちょっと『いつもありがとうな。影で頑張ってること知ってるぞ』って言える人だったら幸せになれてるかもしれない」と語っていた。
有吉さんは、甘え上手な後輩も甘え下手な後輩も、別け隔てなく食事に誘っているという。
「(自分から)来れないやつっているじゃん。でも、ここを無視しちゃいけないって思う」
後輩や部下の人間性を理解し、その性格に応じた声掛けする上司が尊敬を集めることができるのだろう。ネット上では「有吉さんは気遣いの人だよなぁ」や「有吉みたいに気にかけてくれる上司が欲しい」といった有吉さんへの称賛の声が寄せられた。