スーパーバイク世界選手権(SBK)第4戦オランダを終えたモリワキ-アルティア・ホンダ・チームの清成龍一。この週末はクラッシュやマシントラブルの影響で、苦戦を強いられたようだ。
第4戦オランダは、降雪の影響でレース1が2度のスタートディレイの末に日曜日へ延期され、また通常であればレース2の前に行われるスーパーポール・レースが中止となるなど、イレギュラーな週末だった。
清成は、スーパーポールの終盤に大きなクラッシュを喫してしまった。このクラッシュによりめまいを感じたという清成は、レース1のキャンセルが発表される前に、レース欠場を発表した。
「土曜日はコンディションが非常にトリッキーでした。スーパーポールの終盤にラップタイムを更新しようと懸命にプッシュしていたのですが、その際クラッシュし、ひどい打撲をしました。それなのでレース1の延期が発表される前に、レースを欠場して休息を取り、日曜日に備えることを決断しました」
結局レース1が延期になったことで、清成は無事に2レースを走ることができた。レース1ではスタート時にポジションを落としたものの、最終的には15位に入賞。一方レース2は、5周でリタイアとなった。
「土曜日のクラッシュのせいで少し痛みはありましたが、レースに戻ることができて良かったです。レース1はバイクのフィーリングがとても良かったのですが、残念ながらレース2ではバイブレーションなど複数の問題があったので、リタイアしなければなりませんでした」
一方、チームメイトのレオン・キャミアはレース1では11位に、レース2では12位に入賞した。レース後には「自分たちのパッケージを最大限に活用することができたと思う。ユージン(ラバティ/チーム・ゴーイレブン)やマルコ(メランドリ/GRTヤマハ・ワールドSBK)とのバトルにも勝つことができた」と語っており、次戦イタリアでは、2台揃って競争力を発揮することが期待される。