トップへ

ELMS第1戦:2年半ぶりの勝利。ドラゴンスピード、王者Gドライブを下して開幕戦ウイナーに

2019年04月16日 14:01  AUTOSPORT web

AUTOSPORT web

トップチェッカーを受けるドラゴンスピードの21号車オレカ07・ギブソン
ELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズ開幕戦ル・カステレは4月14日、フランス南部のポール・リカール・サーキットで4時間の決勝レースが行われ、ドラゴンスピードの21号車オレカ07・ギブソン(ベン・ハンリー/ヘンリク・ヘドマン/ジェームス・アレン組)が総合優勝を飾った。

 今季もポール・リカールで開幕戦を迎えた2019年シーズンのELMS。41台のフルシーズンエントリーを集めたシリーズはLMP2、LMP3、GTクラス王者とクラス2位にル・マン24時間レースへの出場権が与えられる、“ル・マン・シリーズ”の欧州選手権だ。

 迎えた14日のレースでは前年王者Gドライブ・レーシングの26号車アウルス01・ギブソンがポールポジションからスタートを切るも、後方5番手から追い上げてきたドラゴンスピードが首位を奪取。レース序盤をリードしていく。

 中盤になると他チームとは異なるピット戦略を採ったデュケイン・エンジニアリングの30号車オレカ07・ギブソンがトップに浮上。ドラゴンスピードは2番手に後退する。

 しかし終盤、ニコラス・ジャミン繰る30号車オレカは給油に入らねばならず、このピット作業によってドラゴンスピードだけでなく、アイデック・スポーツの28号車オレカと26号車アウルス01にも先行を許して4番手に後退してしまう。これによって再び首位に立ったドラゴンスピードは、ハンリーのドライブでトップチェッカーを受け今季初優勝。チームにとって2年半ぶりの勝利を手にした。

 総合2位はアイデックスポーツの28号車オレカ。3位にはチェッカーまで20分となったところでGドライブを交わした、リチャード・ブラッドレー駆るデュケイン・エンジニアリングの30号車オレカが入った。この上位3台はいずれもミシュランタイヤユーザーで、ダンロップユーザーの最上位はGドライブ・レーシングの総合4位となっている。

 LMP3クラスではユーロインターナショナルの11号車リジェJS P3・ニッサンがレースの大部分をリードしていたものの、終盤にリードを奪ったアルティメイトの17号車ノルマM30・ニッサン(ジョン・バプティスト・レイ/マチュー・レイ/フランソワ・エリュー組)が逆転勝利を飾った。

 次戦からサクセスバラストが導入される予定のGTEクラスは、ルジッチ・レーシングの51号車フェラーリ488 GTE Evo(アレッサンドロ・ピエール・グイディ/ニクラス・ニールセン/ファビアン・ラベーニュ組)が開幕戦ウイナーに。クラス2位にはケッセル・レーシングの83号車フェラーリ488 GTE Evoが入り、2019年からプロ・アマクラスに導入された跳ね馬のエボモデルが早くもワン・ツー・フィニッシュを達成している。

 ELMSの次戦第2戦モンツァは5月10~12日、イタリア伝統の高速コースで4時間の決勝レースが行われる。