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“不文律を破った”と主張するフェルスタッペンに、ベッテルらが「コース上が混雑していたので仕方ない」と反論

2019年04月16日 08:11  AUTOSPORT web

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セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)
レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは、フェラーリのセバスチャン・ベッテルやルノー勢が予選での紳士協定を破ったと主張している。一方当の本人たちは、コース上が混雑していたので、あのような結果になったと考えている。

 中国GPでの緊迫した予選の後、フェルスタッペンはベッテルとルノーのふたりのドライバーに非難の矛先を向けた。彼らがアウトラップ終盤のフェルスタッペンをオーバーテイクしたせいで、彼の最後のアタックの試みが台無しになったという。

「彼らは僕が積み重ねてきたことのすべてをめちゃくちゃにした。お互いに従うべき不文律があるというのにだ」と腹を立てたフェルスタッペンは、オランダの放送局『Ziggo Sport』に語った。

 しかしメルセデスのルイス・ハミルトンは、フェルスタッペンの主張する“アウトラップにおけるドライバー同士のコース上での振る舞いを律する不文律”について、SNS上で簡潔に“反対”であるとの考えを示した。

 また予選Q3の最後でフェルスタッペンをオーバーテイクしたひとりであるルノーのダニエル・リカルドは、ドライバーたちは時間に迫られていたため、緊迫した状況のなかで不文律を無視することにしたのだと反論した。

「前に進まなければならなかった。誰もがギリギリの状況だったと思う」とリカルド。

「皆がギリギリの状況にいたから、めちゃくちゃだった。やる必要のあることをやらなければならなかった。通常はしきたりのようなものがあるけれど、あれだけ緊迫していれば、忘れられてしまう」

 フェルスタッペンが特に非難しているベッテルは、スピードを上げてフェルスタッペンをオーバーテイクした自身の選択について、適切ではないタイミングでコースが混雑した結果、あのような状況が生まれたのだと主張した。

「誰もが同じように時間を見計らっていたのは明らかで、全員が同じスポットを狙うことになった」とベッテルは語った。

「僕のように数珠つなぎの一番後ろにいたら、非常に難しい状況になる」

「チームからは、再度のアタックに間に合うようフィニッシュラインを超えるのに、10秒の余裕しかないと言われていたから、対策を考えなければならなかった」

「僕がやったように皆がスピードを上げるだろうから、タイムを出すべきだと、他のドライバーが指示されていなかったのかどうかは分からない」

「でも僕は明らかにその時点でラップタイムを出すことを優先していた。他のドライバーは意識していなかったように思う」