4月14日に岡山国際サーキットで行われた2019年のスーパーGT第1戦岡山決勝。スーパーGTの公式YouTubeチャンネルでは、ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラがドライブするD'station Vantage GT3がクラッシュした瞬間のオンボード映像が公開されている。
降りしきる雨の影響でセーフティカースタートとなった第1戦岡山の決勝レース。レースのなかでもっとも衝撃的だったのは、計4台のGT300車両が絡むアクシデントが発生した瞬間だった。
アクシデントはレース13周目に発生。降雨の影響もあり、2コーナーの立ち上がりで姿勢を乱したGAINER TANAX triple a GT-RをモスSへの進入でインから交わそうとしたマネパ ランボルギーニ GT3が交錯したことが、事の発端だ。
このとき、コース上は前走車が巻き上げるウォータースプラッシュでほとんど視界がない状態。これは公開されたオンボード映像でも確認できる。星野一樹のGAINER TANAX triple a GT-Rは2回小暮卓史のマネパ ランボルギーニ GT3にヒットし、姿勢を乱し右側のバリアにほぼノーブレーキでクラッシュ。
そして、衝撃の反動でGT-Rがコース上に戻ってきたところにオリベイラがドライブするアストンマーティンが差し掛かってしまった。
レーシングスピードで走行していたオリベイラは、チームの公式Facebookで「バリアにヒットしたマシンが、突然僕の前に来た。どちらにも避けられない最悪のタイミングだった」とコメントしているように、避ける間もなくGT-Rに衝突。左側のタイヤバリアにクラッシュしてしまった。
さらに、このクラッシュでコース上にタイヤが2本転がってしまい、エヴァRT初号機 X Works GT-Rがこのうちの1本にヒット。さらにそのすぐ直後につけていたRUNUP RIVAUX GT-Rもヒットし、計4台のマシンが絡む大クラッシュに発展してしまった。