2019年F1中国GP決勝で、フェラーリのシャルル・ルクレールは5位を獲得した。オープニングラップでチームメイトのセバスチャン・ベッテルを抜いて3番手に上がったルクレールだったが、前を行くバルテリ・ボッタスを追いかけることができず、チームはペースがいいとみられるベッテルを前に出すようルクレールに指示した。しかしベッテルのペースも上がらず、ルクレールはピットストップを22周目まで延ばしたことでマックス・フェルスタッペンにアンダーカットされて5番手に下がった。
周囲が2回目のピットストップをするなか、ルクレールはセカンドスティントを延ばし、タイヤ交換をしたボッタスを2周にわたって抑えた後に42周目、4番手走行中にピットイン。フェルスタッペンの15秒後方に落ち、1周ごとに差を縮めていったものの最後まで届かず、5位に終わった。
■スクーデリア・フェラーリ・ミッション・ウィノウ
シャルル・ルクレール 決勝=5位
楽なレースではなかった。ライバルたちとトップ争いができるだけのペースがなかったと思う。スタートはよかったけれど、セブも僕もタイヤに苦しんだ。
ポジションを入れ替えた時、彼は僕を引き離していくんだろうと思ったが、そうではなかった。(ベッテルのすぐ後ろを走り続けたことで)オーバーヒートからタイヤを傷め、時間をロスした。
2セット目のタイヤで最後まで走り切りたいと思ったけれど、もう一度ピットインしなければならず、ポジションを落とした。
何をもっとうまくやるべきだったのかを理解するために、これからいろいろなことをじっくり見直してみる。次のレースには強さを増して戻って来るつもりだ。
(チームオーダーについて)チームと話をした。あの時点ではセブの方が速そうだった。でも(チームの説明だと)僕のすぐ後ろを走っている間にタイヤを傷めてしまっていたということだ。
(ベッテルのためにボッタスを抑え続けたことについて語り)僕自身のレースのことだけを考えるなら、もっと早くピットストップすべきだった。でもチーム全体のことを考えれば、セブのためにメルセデスを抑えようとしたのは正しいことだった。それが彼らの目標だったのだろう。結局はうまくいかなかったけれど、少なくとも試してはみた。
走っている時にはフラストレーションを感じたが、コース上にいる時にはレースの全体像がはっきり見えないということも分かっている。だから、(チームの指示を)受け入れて、実行し、自分のやるべきことに集中した。