2019年F1中国GP決勝で、フェラーリのセバスチャン・ベッテルは3位でフィニッシュ、今シーズン初の表彰台を獲得した。
3番グリッドのベッテルは好スタートを決めて1コーナーでポールのバルテリ・ボッタスをアウト側から抜こうとしたが、イン側からチームメイトのシャルル・ルクレールに抜かれ、4番手に落ちた。
10周を過ぎた時点で、チームはボッタスのペースについていけないルクレールにベッテルとポジションを交代するよう指示。早めのピットストップをしたマックス・フェルスタッペンをカバーするためにベッテルも翌18周にピットインし、ハードタイヤに交換。35周目にはミディアムを装着し、3位を守ってフィニッシュした。ルクレールはフェルスタッペンにアンダーカットされ、5位でフィニッシュした。
■スクーデリア・フェラーリ・ミッション・ウィノウ
セバスチャン・ベッテル 決勝=3位
表彰台に上れてうれしいが、今日の僕らは遅すぎたと思うから、満足はできない。メルセデスに匹敵する速さを発揮して、3位よりもっとずっといいポジションをつかみたいと考えていたが、それはかなわなかった。
3位と4位でフィニッシュできなかったことも残念だ。今日のピットウォールからの指示についてだが、僕らは常にチームを優先すべきであり、シャルルも僕も自分たちがチームのために走っていることは承知している。僕らは自分自身のレースをすることができるが、何よりもまず、フェラーリがライバルと戦えるポジションにいられることを優先しなければならない。
今季型はいいマシンだと思うけれど、まだポテンシャルをすべて引き出せていない。今たくさんのことを学んでいるところだから、感触をつかむためにたくさんの周回を重ねることが大事だ。今何が足りないのかが、次第に明らかになってきている。今後数カ月に正しい方向に進むうえで、これからの数週間が重要になってくる。
マックスとのバトルは楽しかったが、僕らの目標はメルセデス勢を追いかけることだった。でも今日の彼らは速すぎて、ついていくことができなかった。
(チームオーダーについて聞かれ)チームから、もっと速く走れるかと聞かれて、そう思うと答えた。僕の方がペースが速いと感じていた。でも、(ルクレールの前に出た直後は)リズムをなかなか見つけることができず、ロックアップし、アドバンテージを失った。今日の僕らにはメルセデスについていく速さはなかった。彼(ルクレール)が最後、マックスに追いつくことができなくて残念だった。