2019年F1中国GP決勝で、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは4位、ピエール・ガスリーは6位だった。ガスリーはレース終盤、ソフトタイヤに交換してプッシュ、狙いどおりファステストラップを記録してボーナスポイント1点を獲得している。
トロロッソ・ホンダのダニール・クビアトは、オープニングラップでマクラーレンの2台と接触したことでドライブスルーペナルティおよびペナルティポイント2を科された。クビアトはダメージを負ったマシンで走り続けたが、最終的にチームは彼をリタイアさせることを決めた。アレクサンダー・アルボンはピットレーンからスタートして10位入賞を果たし、ドライバー・オブ・ザ・デーに選ばれた。
■ホンダF1テクニカルディレクター 田辺豊治
先日のバーレーンGPに続き、3台が入賞できました。フェルスタッペン選手のいい走りとチームのレース戦略がうまくかみ合い、ポディウムには届きませんでしたが、フェラーリ2台の間に割って入り、4位でフィニッシュすることができました。
ガスリー選手もバーレーンに続いての入賞となりました。レース終盤にはファステストラップを獲得しましたし、明るい話題を提供してくれました。このところ結果が出ていませんでしたが、今後のレースに向け弾みがつくことを期待しています。
レッドブル・トロロッソ・ホンダについては、昨日激しいクラッシュを喫したアルボン選手が10位で入賞を果たしました。ピットレーンスタートとなり最下位から追い上げる難しいレースでしたが、マシンのパフォーマンスを生かし、見事なオーバーテイクを見せてくれました。最後は激しいライバルの追い上げを凌ぎ、こちらもいい走りだったと感じています。また、限られた時間のなかで懸命にマシンを修復し、レースに間に合わせたチームの努力にも感謝しています。
クビアト選手のマシンがオープニングラップのインシデントでダメージを負ったのは残念でした。その影響で彼はレースで力を発揮しきれませんでした。
PUとしてもいろいろなことが起こった週末でした。この後、クビアト選手のPUに関する問題や、クラッシュのダメージなどの分析を早急に行い、次のレースの準備を進めます。開幕戦と第2戦に続き、トップチームと我々とのパフォーマンスの差が明らかに結果に表れたレースでもありましたし、その差を詰めるべく、チーム一丸となって開発を進めます。