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F1第3戦中国GP予選トップ10ドライバーコメント

2019年04月14日 12:31  AUTOSPORT web

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2019年F1第3戦中国GP 予選でポールポジションを獲得したバルテリ・ボッタス(メルセデス)
2019年F1第3戦中国GPで予選トップ10に入ったドライバーたちが土曜日を振り返った。

■メルセデス-AMG・ペトロナス・モータースポーツ
バルテリ・ボッタス 予選=ポールポジション


 ポールを獲れていい気分だよ。明日はすごい接戦になると思うので、一番前からスタートできるのはいいことだ。

 今週末は好調で、大事な最初のセッションでもその調子を維持することができたことがうれしい。だって予選前までをいい感じで過ごせていたかどうかなんて、全く関係ない。予選でいいラップを走れるかどうかが重要なんだ。今日はそれができてハッピーだよ。

 フェラーリに比べるとストレートではまだ少し遅れているが、コーナーでは僕らが強いと思う。そのため、トータルではストレートでの遅れ以上のものを取り戻せているんだ。

 明日はタイトなレースになるから、勝つためには強力なレースペースと正しい作戦が必要になる。ルイス(・ハミルトン)とフェラーリ勢がプッシュしてくることは分かっているので、リードを維持するためにもいいスタートを切らなければならない。ここまでは好調だから、明日重要な結果を出すために、このレベルを維持していく必要がある。

■メルセデス-AMG・ペトロナス・モータースポーツ
ルイス・ハミルトン 予選=2番手


 チームが素晴らしい仕事をしてくれたおかげでフロントロウを確定できてすごくハッピーだ。

 バルテリ(・ボッタス)はすごい仕事をしたね。彼にわずかに届かなかったけれど、僕もまずまずのラップを数周走れたから満足だよ。予選でどの位置まで行けるのか予想できなかった。でも最終的に強力なパフォーマンスを見せることができたね。

 今週末は予選まではかなり苦戦していて、バランスに苦労させられていた。だから予選に向けていい方向を見つけられたことに満足している。少し時間がかかったけれど、最終的にここまで来ることができてよかった。

 明日はいいスタートが切れるように頑張るよ。タイヤのマネージメントと作戦も重要になってくる。ここはオーバーテイクが比較的しやすいトラックなので、面白いレースになるはずだ。何度かチャンスはあるはずだから、戦うために最適なポジションを確保することを目指す。

(チームメイトのボッタスほどの速さをなかなか発揮できなかったが)諦めなかった。金曜からマシンと格闘しているような状態で苦しんできたが、細かく調整していき、かなり満足いくような状態になった。一時は(ボッタスとの間に)0.8秒ものギャップがあったのだから、ここまで追いつくことができてよかったよ。


■スクーデリア・フェラーリ・ミッション・ウィノウ
セバスチャン・ベッテル 予選=3番手


 今日はもっといいタイムを出せたかもしれないが、それでもライバル(メルセデス)を破ってポールを獲得するほどの速さはなかったと思う。最悪の結果ではないけれど、完全に満足しているとはいえない。出だしは良かったが、純粋なパフォーマンスに関して1周でのペースはライバルたちの方が上だった。

 でもこのマシンは決勝で強いはずだから、それを全56周にわたって示したい。長いレースだし、またすごい接戦になると予想している。正しい作戦を選択することが重要になってくる。正しいタイミングで正しい判断をしなければならない。それでどこまで行けるのかを見てみる。計算に入れなければならない不確かな要素が大量にあるんだ。

 上位のドライバーたちは皆ミディアムタイヤでスタートする。それが正しい選択になるかどうかは、明日になれば分かる。どんなことも起こり得ると思っている。

(Q3最後のアタックについて語り)なんとか最後のアタックラップを走れて本当によかった。時間的にかなりぎりぎりのタイミングだった。チームから「あと10秒しかない」と言われて急いで、セッションが終わる前にラインを越えることができた。
(マックス・フェルスタッペンが、ベッテルに抜かれたことでロスして最後のラップを間に合わせることができなかったと憤慨していると聞いて)僕は隊列の最後にいたから難しい状況だった。チームから、セッション終了が迫っていて、あと10秒でアタックラップをスタートしなければならないと言われたので、何とかする必要があった。他のドライバーたちにそういう指示が出ていたのかどうかは知らない。全員が僕のように急いでいたら、皆間に合っていたと思う。僕は、最後のラップに入ることを優先した。他のドライバーたちは(間に合わなくなりそうなことに)気付いていないかのようだった。


■スクーデリア・フェラーリ・ミッション・ウィノウ
シャルル・ルクレール 予選=4番手


 今日は自分自身に腹が立った。最後のラップでミスをした。絶対にミスをすべきでないラップだったのに。

 全体的にはポジティブな点もあったと思う。3回のプラクティスセッションを通してセットアップに苦労し、マシンやドライビングに対する自信も欠如していた。でも予選前にいくつかの変更を施したところ、状況が改善され、期待していたラップタイムが出せるようになったんだ。その点は良かったが、今日マシンのポテンシャルすべてを引き出すことができなかったことには失望している。

 ライバルたちは今週末最初のセッションからコンペティティブだったから、予選でも速いだろうことは分かっていた。明日のレースは最初に思っていたよりも難しいものになりそうだ。昨日は(トラブルで)ロングランができず、今朝も赤旗が出たためにできなかったから、決勝のことは予想がつかない。タフなレースになるだろうが、可能な限りプッシュしていく。ライバルはかなり強力だろうけどね。

■アストンマーティン・レッドブル・レーシング
マックス・フェルスタッペン 予選=5番手


 Q3での最後のランで、僕はフェラーリの後ろを走り、僕の後ろにも数台が並んで走っていた。僕は気をつかって、あえてオーバーテイクしなかった。予選で最後のランのために準備しているときに前のマシンを追い越すべきではないからだ。

 でもそのラップの終盤、他のマシンに追い越されてしまった。もちろん不愉快だ。5番手に終わったことも不満に思っている。最後のラップでいいタイムを出すチャンスを失ったのだから。

 このことはいずれ巡り巡って他の人も経験することになるだろう。僕らは今日は3番手争いをしていただけに、こんなことになって悔しい。Q3の最後のラップを走れなかったドライバーは、他のドライバーたちがタイムを更新するにしたがって、ポジションを落としてしまう。今日起きたことがまさにそれだ。

 明日のレースを楽しむしかない。レースペースはいいからね。優勝を狙えるほど速いかどうかは分からないが、表彰台は狙えるはずだよ。

(Formula1.comのインタビューで語り)最終セクターまで来たら、前のクルマを追い抜かないという、暗黙の了解がある。だから僕は行儀よく、シャルル(・ルクレール)の後ろを走っていた。そしたらヘアピンの立ち上がりで、後ろのドライバーたちがオーバーテイクしてきた。いいことじゃないよ。
 今日のことはしっかり覚えておくことにする。次の予選で同じ状況になったら、どうすればいいか分かった。

■アストンマーティン・レッドブル・レーシング
ピエール・ガスリー 予選=6番手


 F1マシンに乗ることは世界で一番の仕事だと思うから、何があっても不満なんか言えないよ(笑)。

 今日はとてもいい一日だった。まだこのマシンにてこずっていて、自分のドライビングに100パーセント満足はしていないが、6番手は今日可能な最大の結果だったと思う。

 改善すべきエリアはまだあるけれど、マシンの感触が前戦よりは良くなった。チームは何を改善する必要があるのか把握しているし、僕も自分自身に何ができるのかを分かっている。

 トップ5のドライバーたちとは違う戦略を採り、ソフトタイヤでQ2を通過した。ソフトではデグラデーションに苦しむ可能性があることは分かっているが、このトラックでは何が起こるか分からないよ。去年のダニエル(・リカルド)の勝ち方とか、今日の予選最後のランの混乱を見れば、それは明らかだ。

 マックス(・フェルスタッペン)は、今週末最初から速さを発揮している。ふたりとも、これから決勝に気持ちを集中させていく。必死にプッシュして、たくさんポイントを稼ぐことを目指す。いいグリッドポジションを確保できたから、明日のレースが楽しみだよ。

■ルノーF1チーム
ダニエル・リカルド 予選=7番手


 チームにとっていい結果を出すことができて、すごくうれしいよ。2台揃ってQ3に進出できて本当に良かった。堅実な結果だ。
 無線でチームが大喜びしているのが分かった。いい日になったね。

 中団の争いはすごくタイトで、わずかコンマ1秒か2秒の差で週末の状況が変化してしまうほどなので、中団勢のトップに立ててうれしい。

 Q3でのラップは最終セクターで少し乱れてしまったので、7番手だったと聞いた時はうれしかった。現実的に考えると、明日はトップ7の位置をキープできればまずまずといったところだろう。6位を目指せるかどうかは状況次第だね。

■ルノーF1チーム
ニコ・ヒュルケンベルグ 予選=8番手


 チームとしてすごくいい結果だ。週末を通してマシンのフィーリングは良く、いいパフォーマンスを見せてきたし、今日の予選もスムーズだった。1回のランでQ2に進出できたのもいい気分だった。自分のすべてのラップに満足している。

 接戦になることは分かっていて、実際にそうなった。大事なことはチームの結果で、このポジションからいいレースができるだろう。昨日のロングランのペースはコンペティティブで、パッケージ全体の感触がいいので、ダブルポイントフィニッシュを目指してプッシュしていくよ。

(6番手のレッドブル・ホンダのピエール・ガスリーと0.032秒差だったことについて聞かれ)レッドブルの1台に勝てた可能性はあった。そうはいっても、トップ6のマシンとの力の差はまだ大きいけどね。

リッチ・エナジー・ハースF1チーム
ケビン・マグヌッセン 予選=9番手(ノータイム)


 Q3に進出できたのは良かったけれど、1周も計測ラップを走れなかったのは良くなかった。タイミングを逃してしまったんだ。
 全員が同じタイミングでピットから出て行って、僕は少し遅れて、6台か7台の後ろになった。そしてチェッカーフラッグ前までにラインを越えられなかった。列の後方を走っていたために、アタックラップに入れなかったんだ。

 走れていても、ポジションが大幅に変わっていたとは思わないけど、トライできたらよかったよね。

 少なくとも、明日に向けていいタイヤが残っている。日曜日を楽観視してはいないが、いい結果が得られることを期待している。様子を見ていくしかないね。

リッチ・エナジー・ハースF1チーム
ロマン・グロージャン 予選=10番手(ノータイム)


 Q2最初のアタックは、あまり満足できる出来ではなかった。ターン8で大きく態勢を乱してしまい、アタックラップを完了することができなかったんだ。

 チャンスが一度しかなく、中団勢が0.2秒以内にひしめいているときは、大きなプレッシャーがかかる。昨日の状態からうまく復調できたと思うから、その点では満足だ。いい仕事をしたよ。

 Q3では時計を中国時間に合わせていなかったのかもね。今日のマシンは本当に好調で、昨日よりもずいぶんと良くなっていた。そこにも、とても満足している。

 昨日、ルノーはロングランでかなり強さがあったようだから、彼らについていけるかどうか、状況を見ていくよ。

 僕らはそれなりに良い位置につけている。もちろんQ3でタイムを出せなかったのは理想的ではないけれど、Q3での順位は今季の序列を比較的よく表していると思う。