ロングビーチで開催されているインディカー・シリーズ第4戦。予選はアレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)が今季初のポールポジションを獲得した。佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は、Q2で敗退し予選8番手から決勝レースに挑む。
第3戦バーバーでポール・トゥ・ウインを果たした佐藤琢磨。初優勝を飾ったロングビーチで、連勝を狙って挑むもプラクティスから不調。予選直前プラクティスでも16番手で終えていた。
ふたつのグループに分かれて走行が行われるQ1。グループ1に登場した琢磨は、ここでトップ通過を復調を見せる。チームメイトのグラハム・レイホールも4番手でQ2に。
グループ2では、プラクティス3で速さを見せたアレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)がトップ通過。好調のスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)も2番手。ルーキーのコルトン・ハータ(ハーディング・スタインブレナー・レーシング)、パトリシオ・オワード(カーリン)のふたりも次のセッションへと駒を進める。
12台で争うQ2でも琢磨は躍動。ブラックタイヤで挑んだファーストアタックをトップで終えタイヤ交換。レッドタイヤへ履き替え、ラストアタックへ。
各車タイムを更新する中、フェリックス・ローゼンクヴィスト(チップ・ガナッシ)がターン9で曲がり切れずタイヤバリアに接触。赤旗終了となり、タイムを伸ばせなかった琢磨は8番手でQ2敗退となった。
「ドライバーのミスだよ。いいラップを刻んだ後のセカンドラップでちょっと遅く感じたんだ。最後のセクターで頑張りすぎてしまった」とローゼンクヴィストは悔しがる。
ディクソンがトップ通過、ロッシが続き、チーム・ペンスキー勢もそろってファストシックス進出を果たした。
ポールポジションを争うファストシックスでは、まずはロッシがトップタイム。ディクソンは最初のアタックをスルーし、ゆっくりとコースイン。ロッシのタイムを0.3秒上回る1分06秒7479の好タイムを1周目で記録。
ウィル・パワー、ジョセフ・ニューガーデンのペンスキー勢も1分06秒台のタイムを記録するもディクソンに及ばず。しかし、ロッシがラストアタックで1分06秒4811で逆転。ディクソンを0.2668上回り、今季初ポールポジションを獲得した。
「昨日は少し苦労していたけど、夜にいい変更を加え、最後はうまくやってのけることができた。とてもうれしいね」とロッシ。
8番手に終わった琢磨は、「レッドタイヤがうまくできたとは思っていないです。赤旗もあって、タイヤがどうなっていくのか知ることができませんしでした。昨日は苦戦したので、今朝はいいラップタイムを求めていました」
「今のセットアップは予選からです。ブラックタイヤはよかったので、もう少しレッドタイヤでの走行を考える必要があります。表彰台には上がりたいですね」とコメントしている。