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ARTA NSX GT3 2019スーパーGT第1戦岡山 予選レポート

2019年04月13日 22:11  AUTOSPORT web

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ARTA NSX GT3
第1戦 岡山国際サーキット

新コンビとマシンでポールポジション獲得
 今年は高木真一選手の相棒として、ヨーロッパ帰りの福住仁嶺選手が務める事になった。福住選手は2015年にレースでの走行は無かったものの鈴鹿1,000kmレースのARTAの第3ドライバーとして登録され、事前のテストでは高木選手に匹敵するタイムを叩き出していた。また、カート時代は数々のチャンピオンを獲得し、ヨーロッパでもその才能を見せつけた。

 今年は車両もNSX GT3に変更。チームは心機一転して新シーズンを迎えた。シェイクダウンは3月の鈴鹿。GT3車両はシェイクダウンでトラブルが出る事がよくあるが、この車は完成度が高いせいか、車両トラブルはなく、順調にテストメニューを消化する事が出来た。

 そしていよいよ迎えた開幕戦。フリープラクティスから車は非常に安定しており、ライバル達も非常に速かったが3番手でセッションを終える事が出来た。

 Q1は高木選手。今年からQ1のノックアウト予選は台数が増えたため、2組に分かれる事になった。開幕戦の組分けは昨年のシリーズランキング順で、ARTAは2位だったので2組目の予選となった。各組、上位8台がQ2へ進出出来る。高木選手は危なげない走行で、見事1位でQ1を突破し、福住選手につないだ。

 福住選手は初めてのツーリングカーの予選で非常に緊張していたが、それを感じさせない走りを披露し、見事ポールポジションを獲得してみせた。

土屋圭市アドバイザーのコメント
「真一はいつも凄いけど、仁嶺は初めてにも関わらず見事な仕事をしてくれたね。嬉しいね。明日は天候が変わるから気を引き締めてレースを戦っていきたいね。頑張ります」

一瀬俊浩エンジニアのコメント
「富士と岡山のテストで車両特性を確認してきました。まだいくつか問題は抱えているのですが、テストのデータを上手く反映する事が出来ました。Q1は高木さんが行ってくれましたが、仁嶺とのドライビングの違いも理解してくれていたので、どういうようにセットを変えたら仁嶺がタイムを出せるかもレクチャーしてくれました。明日は、今日の走行データを見直して準備をしてきたいです」

高木真一選手のコメント
「人が獲ってくれたポールを久しぶりに喜べる感じがしました。それは開幕戦というのもあるし、車も新しいし、コンビも新しいので、昔、新田さんと良い成績を残した時のような印象が蘇ってきました。開幕戦は今まで表彰台に乗れるような良い成績を残した記憶が少ないのですが、今年は表彰台に乗れそうなポジションにいるので、まずは少ない時間で車を仕上げてくれたチームに感謝したいです。良いポジションでゴールに導きたいです」

福住仁嶺選手のコメント
「今回Q2を担当させていただきました。フリー走行から感触も良かったのですが、ニュータイヤを履いた時の動きがどうなるか把握しきれてなかったのですが、高木さんがQ1で良いタイムを出していましたし、Q2は路面もより良くなっているので、ミスをしないようにうまくまとめて走るように心がけ、何とかトップで戻ってくる事が出来ました。GTというカテゴリーは長いレースですし、完走する事がとても大切だと思っているので、まずは色々な事を沢山吸収して、次につなげられるように走りたいと思っています。もちろんこのポジションなので、当然優勝は目指しますが、確実に走り切る事が大切だと思っています」