2019年F1中国GPの土曜予選で、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは5番手だった。
フェルスタッペンは決勝のスタートタイヤを決めるQ2でのベストタイムをミディアムタイヤで記録し、Q3に進出。Q3最初のランでは4番手に位置していた。しかし最後のランのアウトラップ終盤、セッション終了時間が迫るなか、フェルスタッペンはセバスチャン・ベッテルに抜かれ、ベッテルとの間に空間を作ろうとしている時にニコ・ヒュルケンベルグとダニエル・リカルドに相次いでオーバーテイクされた。リカルドはぎりぎりで時間内にアタックラップに入れたが、フェルスタッペンは間に合わず、予選順位を5番手に落とす結果になった。
フェルスタッペンはアタックラップへの準備中にオーバーテイクされたことについて無線で怒りを表したが、それに関してベッテルは、時間切れが近づいており、フェルスタッペンを追い抜かざるを得なかったとコメントしている。
フェルスタッペンが他車に抜かれて間隔を空けなければならなくなった影響で、チームメイトのピエール・ガスリーも最後のアタックラップに入ることができなかった。
■アストンマーティン・レッドブル・レーシング
マックス・フェルスタッペン 予選=5番手
Q3での最後のランで、僕はフェラーリの後ろを走り、僕の後ろにも数台が並んで走っていた。僕は気をつかって、あえてオーバーテイクしなかった。予選で最後のランのために準備しているときに前のマシンを追い越すべきではないからだ。
でもそのラップの終盤、他のマシンに追い越されてしまった。もちろん不愉快だ。5番手に終わったことも不満に思っている。最後のラップでいいタイムを出すチャンスを失ったのだから。
このことはいずれ巡り巡って他の人も経験することになるだろう。僕らは今日は3番手争いをしていただけに、こんなことになって悔しい。Q3の最後のラップを走れなかったドライバーは、他のドライバーたちがタイムを更新するにしたがって、ポジションを落としてしまう。今日起きたことがまさにそれだ。
明日のレースを楽しむしかない。レースペースはいいからね。優勝を狙えるほど速いかどうかは分からないが、表彰台は狙えるはずだよ。
(Formula1.comのインタビューで語り)最終セクターまで来たら、前のクルマを追い抜かないという、暗黙の了解がある。だから僕は行儀よく、シャルル(・ルクレール)の後ろを走っていた。そしたらヘアピンの立ち上がりで、後ろのドライバーたちがオーバーテイクしてきた。いいことじゃないよ。
今日のことはしっかり覚えておくことにする。次の予選で同じ状況になったら、どうすればいいか分かった。