4月13日に行われた2019年スーパーGT開幕戦岡山、スーパーGT GT500クラスのポールポジションを獲得したのはミシュランタイヤを履くニッサンGT-R、MOTUL AUTECH GT-Rだった。2014&15年王者コンビの松田次生とロニー・クインタレッリが充実の予選を振り返り、決勝への決意を語っている。
MOTUL AUTECH GT-R
松田次生
「朝の練習走行からクルマのフィーリングは悪くなかったですね。10分間(最後のクラス専有時間帯)で自分のミスがなければトップが見えていたくらいでした。予選Q1でもフィーリングがすごく良くて、セクター3でちょっとトラフィックに引っかかったんですけど、それがなければ1分16秒台に入りそうな感覚がありました」
「(Q2では)ロニー選手がいつものようにスーパーラップを決めてくれると思っていました。ふたりで話していても、『クルマもタイヤもすごくフィーリングがいいから安心していけるよ』みたいな感じでしたし、さすがに(ロニーも)リラックスまではできていなかったと思いますけど、しっかりとタイムを出してきてくれました。いい予選だったと思います」
「レギュレーション的に今年はそんなに(クルマを)変えられないですけど、去年は(ニッサン)各陣営がハマっていたところがあり、しっかりセットアップを見直していかないといけない状況でした」
「4台で作業を分け合ったりして、セットアップがいい方向に向いてきたこと、そして(車両面の)開発やエンジンのがんばり、そしてタイヤも冬にマレーシアでテストしたりしてきたこと、それらの成果が出たんだと思います」
「(スマホを見ながら)明日は雨が降る予報みたいなので、とにかくチームみんなで力を合わせて、しっかりポイントを獲りたいと思います。そんなに簡単なレースにはならないと思いますからね。もちろん優勝してここ(優勝会見)に戻ってこられるよう最善を尽くしますが、(まずは)リタイアしないように頑張りたいと思います」
ロニー・クインタレッリ
「次生が言うようにクルマはいいんですけど、きちんとプッシュしないとタイムは出ないので(やはり大変でした)。すごくタイムが上がっていて、この短いコースで朝のタイムからどうしたら1秒も上げられるのかなと思いましたね。とにかくフルプッシュすることしか考えなかったです」
「アタック中のミスはなかったけど、(フルプッシュしたせいか)小さいコーナーでのトラクションが思ったほど良くなかった。それでもトップ3は間違いないと思えるタイムを出せて、あとでエンジニアから無線でトップだと聞かされた時はすごく嬉しかったです」
「朝の走行の途中でちょっとセットアップ変えたら、すごく良くなりましたね。合同テストの時はアンダーステアが強かったけど、よく曲がってくれるようになりました。オフシーズンにチームのみんなが力を入れてくれて、クルマを良くする方向性も見えてきたし、エンジンも頑張ってくれています。チームに感謝ですね」
「ドライバーを含めて、すべてが(去年より)良くなりました、成長したしね(笑)。レギュレーションであまりクルマの開発はできないけど、そのなかでもフロントサイドの空力が良くなったと思います。去年はどこに行ってもアンダーに悩んでいましたから。車体のセットアップやエンジン、タイヤ、すべてがすごく良くなっていると思います」
「だいぶ前から天気予報をずっと見ているんですけど、何回見ても明日は雨(の予報)ですね。雨のレースは水しぶきのことを考えても一番前からスタートできることは助かりますし、ウエットでもタイヤはいいと思いますから、次生とチームと力を合わせて、いいレースをしたいと思います」