2019年スーパーGT第1戦岡山、GT500クラスのポールポジションはMOTUL AUTECH GT-Rの松田次生&ロニー・クインタレッリが獲得した。ニッサンGT-Rがワンツー、ホンダが3-4-5番手という暫定結果になっている。
GT500クラスの予選Q1は予定通り15時18分に開始された。GT500は出走15台でQ2進出枠は今季も8台で変わりない。。手元の計測で気温15.6度、路面温度は26.5度で路面はドライだが、天候は午後になって晴れから曇りへと転じつつある。強風とまではいえないが風が吹いており、4月中旬にしては冷えた印象だ。
10分間の予選Q1、当然ながら各車の動き出しは選択したタイヤの温めに必要な時間(周回数)をセッション終了から逆算したタイミングに設定するが、今回は冷え気味のコンディションを考慮してか全般に早めなコースインとなった。残り8分30秒あたりからの約1分間で14台がコースへ。
Modulo Epson NSX-GTの牧野任祐だけは残り5分でのコースインとなったが、これは朝の公式練習で僚友ナレイン・カーティケヤンがGT300車両と接触してコースアウトを強いてしまった件で『予選最初の5分間走行停止』のペナルティが出ていたための措置とみられる。
最初にアタック相当タイムがマークされたのは残り2分を切ってからで、DENSO KOBELCO SARD LC500のヘイキ・コバライネンが1分18秒台をマーク。しかしその直後からニッサンGT-R勢が1分17秒台前半の怒涛のタイムラッシュを見せ、あっさりと1-2-3を固める。
リアライズコーポレーション ADVAN GT-Rのヤン・マーデンボローが1分17秒333、MOTUL AUTECH GT-Rの松田次生が1分17秒165、そしてカルソニック IMPUL GT-Rのジェームス・ロシターが1分17秒103を叩き出した。
もう1台のGT-R、CRAFTSPORTS MOTUL GT-Rの平手晃平も最終的に6番手に入り、GT-Rは4台すべてがQ2進出を果たす。NSX勢ではブリヂストン装着の3台、KEIHIN NSX-GT(ベルトラン・バゲット)、RAYBRIG NSX-GT(ジェンソン・バトン)、ARTA NSX-GT(伊沢拓也)がQ1を突破。
厳しい状況にさらされたのはレクサスLC500勢だった。平川亮のKeePer TOM'S LC500が8番手でレクサス陣営唯一のQ2進出車両ということに。開幕前のテストで好調を示していたWAKO'S 4CR LC500(山下健太)は9番手でQ1落ちとなっている。
Q2も10分間、やはり予定通り15時56分にグリーンライトが点灯した。各車の動き出しもQ1とほぼ同様で、残り8分半~7分半あたりに集中する。
最初のアタックタイムは残り1分半の時点で計測された。RAYBRIGの山本尚貴が初めて1分16秒台に突入する、1分16秒950をマーク。これにKEIHINの塚越広大も1分17秒088で続いてホンダがワンツー。
しかし、Q2もニッサン陣営の天下は揺るがなかった。MOTUL GT-Rのロニー・クインタレッリが1分16秒602でトップへ。さらにカルソニックの佐々木大樹が1分16秒876で2番手にポジションアップ。
Q2は日産が1-2、そしてホンダが3-4-5という結果に収束した(5番手はARTAの野尻智紀)。6~8番手にはリアライズコーポレーションの高星明誠、KeePerのニック・キャシディ、CRAFTSPORTSのフレデリック・マコヴィッキィが並んだ。
フタを開けてみなければ勢力図が分からなかったGT500だが、まず予選はニッサンGT-Rが席巻、追うホンダNSX-GT、レクサスLC500が苦境という3メーカーがきっちりと分かれてしまう意外な展開になった。