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F1第3戦中国GP 予選:ボッタスがコンマ023秒の僅差で僚友を制しポール獲得。レッドブル・ホンダは2台ともQ3進出

2019年04月13日 16:21  AUTOSPORT web

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2019年F1第3戦中国GP予選:メルセデスのバルテリ・ボッタスがポールポジションを獲得
4月13日現地時間午後2時、F1第3戦中国GPの予選が行なわれメルセデスのバルテリ・ボッタスがポールポジションを獲得した。

 土曜日は朝から晴天に恵まれて温かくなり、予選が始まるころには気温20度、路面温度は35度まで上がった。


 FP3で大きなクラッシュを喫したアレクサンダー・アルボン(トロロッソ・ホンダ)は、シャシー交換が必要となったため予選は不出場となった。アルボンのクラッシュで赤旗終了となったため一部のドライバーはタイムアタックを行なうことなくFP3を終えており、実力がハッキリとしないままの予選開始となった。

 Q1は各車がコースインを遅らせるべく待機する中、まずウイリアムズ勢がコースインしてソフトタイヤでアタックを開始。ロバート・クビサはオーバーステアの酷さを訴える。

 5分が経過したところで各車がコースインし、上位勢も含めて全車がソフトタイヤでタイムアタックをする。上位勢で最初にアタックしたのはフェラーリ勢だったが、トラフィックの真っ只中でアタックすることになってしまいタイムは伸び悩む。

 次にアタックしたメルセデスAMG勢が大きく上回り、ボッタスが1分32秒658でトップに立つと、ルイス・ハミルトンは0.457秒差の2番手。さらにマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)までフェラーリ勢を上回って0.616秒差に付け、セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)は1.899秒差の4番手となった。

 6番手のロマン・グロージャン(ハース)から16番手のランス・ストロール(レーシングポイント)までが0.6秒以内にひしめいているため、各車とも路面が向上する2回目のアタックが重要となり6番手グロージャン以下の全車がコースイン。中団勢では5番手ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)だけがガレージに留まって状況を見守る。

 アントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)は1回目のアタック中にマシンに問題が発生してピットに戻り、ノータイムのまま予選を終えた。これでQ1脱落は実質3台となった。

 各車アタックした結果、ウイリアムズの2台とストロールが3戦連続のQ1敗退となり、15番手だったキミ・ライコネン(アルファロメオ)は14番手タイムを記録、ランド・ノリス(マクラーレン)は15番手で辛うじてQ1通過を果たした。



 Q2では上位勢が決勝の戦略を見据えてミディアムタイヤでコースインしQ2突破を目指す。3強チームでは、ピエール・ガスリー(レッドブル・ホンダ)以外の5台がこの戦略を採っている。

 それでも首位ボッタスの1分31秒728を筆頭に2番手ベッテル、3番手ルクレール、4番手フェルスタッペンとタイムを記録。ターン6でオーバーシュートしてしまったハミルトンは0.875秒差の5番手に沈み、ソフトタイヤのガスリーが1.220秒差の6番手につけた。

 それ以下は、7番手ダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)、8番手ケビン・マグヌッセン(ハース)。9番手ダニエル・リカルド(ルノー)、10番手ヒュルケンベルグというオーダー。

 残り時間が3分を切ったところで各車がコースインし2回目のアタックへ。上位勢もソフトタイヤを履いてQ3の予行演習を行なう中、Q1で2回アタックをしたルクレールは、ピットに留まって新品のソフトタイヤを温存する。6番手のガスリーもこの時点で10番手まで0.609秒差があるためピットに留まる。

 ヒュルケンベルグ、マグヌッセン、グロージャン、リカルドがタイムを縮めるがそれぞれ7番手~10番手となり、ガスリーは6番手で今季初のQ3進出を決めた。

 2回目のアタックでタイムを更新できなかったクビアトは、11番手で0.022秒差でQ3進出を逃した。ライコネンはアタックラップの途中にパワー低下が起こり13番手。12番手ペレス、14番手・15番手にマクラーレン勢というQ2敗退組となった。1回目のアタックでミスを犯したハミルトンは、再びミディアムタイヤでアタックを行ない、1分31秒637でトップに立った。


 Q3では残り10分を切るところまで各車が待機してようやくアタック開始。リカルドとハースの2台は中古、それ以外は新品のソフトタイヤで1回目のアタックを行なう。

 ここでボッタスは僅か0.007秒差でトップに立ち、ハミルトンと大接戦を演じる。3番手争いも接戦となり、トップから0.438秒差のベッテルに対してフェルスタッペンが0.088秒差、ルクレールが0.101秒差で争う。

 残り3分で各車が新品のソフトタイヤを履いて最後のアタックに入る。先頭のハミルトンのアウトラップが遅く後続は大渋滞となってしまうが、メルセデスAMGはハミルトンの後方にいるボッタスに「後続をいかせるな」と指示する。

 セクター1では最速だったハミルトンだがセクター3で失速し自身のタイムを塗り替えることができず。逆にボッタスはさらに自己ベストを短縮して1分31秒547でポールポジションを奪い取った。

 アタック直前のターン14でベッテルに抜かれたフェルスタッペンは、セクター1からタイムが上げられず。ベッテルが0.301秒差、ルクレールが0.318秒差でそれぞれ3番手・4番手につけたのに対し、フェルスタッペンは5番手。ガスリーは最後のアタックがチェッカーに間に合わず6番手に終わった。

 後続は中団トップの7番手がリカルド、0.004秒差でヒュルケンベルグが8番手、ハース勢も最後のアタックがチェッカードフラッグに間に合わずタイムを記録することなく9番手・10番手に終わっている。