中島京子の同名小説を、『湯を沸かすほどの熱い愛』などの中野量太監督が映画化する同作。父・東昇平の70歳の誕生日会で、厳格な父が認知症になったことを告げられた娘たちが、次第に記憶を失っていく昇平の様子に戸惑いながらも向き合うことで、自分自身を見つめ直していく7年間の物語が描かれる。昇平役を山崎努、東家の次女・芙美役を蒼井優、長女・麻里役を竹内結子、母・曜子役を松原智恵子、麻里の息子・崇役を蒲田優惟人が演じる。公開は5月31日。
メイキング映像には、蒼井優、竹内結子、松原智恵子がスマートフォンを回し見しながら中野監督と共に談笑する様子や、芝居に取り組む姿などが映し出されている。
中野監督は「あの三人が上手くいったのが面白かったですね。松原智恵子さんに至っては、少女のようですから（笑）。現場でも松原さんが一番下の妹みたいになっていましたが、その雰囲気が作品に出ていたのかも知れません」とコメント。
また原作では3姉妹という設定だったところを2人姉妹に変更したことについては「お父さんとお母さんの世代、娘たちの世代、孫の世代、それぞれ三世代を描くためにお父さんを軸にする。そうするうちに構成が決まり、各パートを整理していたら、三姉妹というのは『どうやら少し多いのではないか？』と感じたんです。骨子は変わっていないけれど、人物像に関しては自分なりの解釈を加えています」と明かしている。原作者の中島は「こんな感じになるのね、すごく面白い！」と述べたという。
