4月12日の金曜日午後2時に行われたF1第3戦中国GPフリー走行2回目は、メルセデスのバルテリ・ボッタスがトップタイムをマークした。気温19℃、路面温度34℃と、さらに温度が上がった。セッション開始直前、ホンダからトロロッソのダニール・クビアト車のパワーユニットを急きょ交換することが発表された。
FP2もフェラーリの2台が、最速タイムを出す展開。まずはセバスチャン・ベッテルが、1分34秒783でトップに立った。しかしすぐにシャルル・ルクレールが、コンマ5秒以上速いペースでトップを奪い返す。
ボッタスはピットアウト直後にスピンを喫したが、フェラーリ2台の間に割って入る形で2番手に上がった。それ以前にはルイス・ハミルトン(メルセデス)も、アウトラップのターン3でスピンを喫している。
開始後33分。ベッテルが全区間をマゼンタ色に染めて、1分33秒357のトップタイムを叩き出した。しかしボッタスが0.027秒しのいで、トップを奪い返した。FP1では2強4台にかなわなかったフェルスタッペンが、ベッテルからコンマ2秒差ながら、1分33秒台に入って3番手に付けた。
ハミルトンはソフトタイヤでのアタックに失敗して、トップからコンマ5秒落ちの4番手。グリップ不足に手こずるルクレールは、ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)、カルロス・サインツJr.(マクラーレン)の後塵を拝して7番手に。ピエール・ガスリー(レッドブル・ホンダ)もペースが伸びず、トップのベッテルから1秒1落ちの10番手だ。
セッション中盤の14時48分、クビアトがようやくピットからコースに出て行った。ホンダ側は、「センサーが異常を検知したが、FP2までに原因究明するには時間が足りず、大事を取って全交換を決めた」と、説明している。
15時過ぎ、ピットに戻って来たルクレールは、そのままコクピットから降りてしまう。メカニックたちはパワーユニット周りに取りつき、カメラマンが撮影しようとすると露骨に制止している。その後フェラーリからは、「大した不具合ではないが、冷却系に問題が見つかった」とのコメントが出ている。
セッション終盤にはボッタスとベッテルがハードタイヤで、フェルスタッペンはミディアムタイヤ、ハミルトンはソフトで、それぞれロングランでの感触を確認した。
チェッカー直後、フェルスタッペンから「クラッチの調子がおかしい」とレポート。一方、車検待ちのアレクサンダー・アルボン(トロロッソ・ホンダ)は、メカニックが来る前に左前輪が過熱して燃え出すハプニングが起きている。
このセッションのトップは、ボッタス。2番手以下はベッテル、フェルスタッペン、ハミルトンと続き、ヒュルケンベルグ、サインツが5、6番手に付けた。さらに7番手ルクレールと10番手ガスリーの間にランド・ノリス(マクラーレン)、ダニエル・リカルド(ルノー)が入り、ルノーとマクラーレンが速さを見せた形となった。
ハース勢はケビン・マグヌッセン、ロマン・グロージャンが16、17番手。トロロッソ・ホンダはアルボン12番手、クビアト13番手だった。