2019年シーズンから日本のスーパーGT GT500と同じく最新の2リッター直列4気筒直噴ターボを導入して新時代を迎えるDTMドイツ・ツーリングカー選手権。そのシリーズに参戦するアウディ、BMWの2大ワークスが新シーズンのマシンカラーリングを発表した。2017年王者、アウディのレネ・ラストは赤基調のカラーリングから一転、ホワイトベースの新鮮なカラースキームにチェンジする。
アウディスポーツのエースドライバーとして今季もチーム・ロズベルグのファクトリーマシン、アウディRS5 DTMをドライブするラストは、同じくアウディスポーツがワークスチームとして参戦するABBフォーミュラE選手権と同様にホワイトを基調とした新たなカラースキームのマシンをドライブすることになった。
「この新カラーリングはとてもイイよね、すごく気に入ってるんだ」と初対面の感想を語った32歳のラスト。
「とてもスポーティーな印象だと思うし、ホワイトをベースカラーにしたことでリヤ部分に塗り分けられたアウディスポーツのレッドがより鮮明に浮き上がってくるような効果もありそうだ」
シリーズフル参戦初年度となった2017年にそのままチャンピオンへと駆け上がったラストは、昨季もタイトル争いを展開するなかで6連勝というDTM新記録を樹立。メルセデスAMGのゲイリー・パフェットからわずか4ポイント差のランキング2位でシーズンを終えている。
■2度の王者ウィットマンのマシンはシェフラーカラーに
「僕の明確な目標は表彰台に登って何度かはその頂上に立ち、2019年シーズンをチャンピオンとして終えることだ」と付け加えたラスト。
「今季のDTMは全社が新しい2リッター直列4気筒直噴ターボを採用するし、新たなマニュファクチャラーとしてアストンマーティンを迎えて全員で新たな分野を切り開くことになる。何が起きるかは誰にもわからないし、DTMにとってとてもエキサイティングな時代になるだろう」
一方、BMWモータースポーツも4気筒ターボを搭載するM4 DTMの2019年カラーリングを発表し、ブルーノ・シュペングラーの7号車は引き続きBMW bankのサポートを受け“ブラックビースト”のニックネームを継承するカラーとなった。
「再びBMW bankのような素晴らしいパートナーとともに、2019年シーズンも戦えることを光栄に思うよ」と、新シーズンへの期待を語ったシュペングラー。
「僕らはすでに数多くの成功を分かち合ってきた。僕のマシン“ブラックビースト”もDTMシリーズを代表する1台として、多くのファンに愛され支持されるクルマになった。そしてBMW M伝統のインディゴとブルーのラインが入ることで、ファクトリーマシンとしての自覚と責任も強く感じる。新たなシーズンが今から楽しみだね」
また、2018年にルーキーイヤーを過ごしたフィリップ・エンゲのマシンは、今季もBMWモータースポーツのプレミアムパートナーを務めるZFのカラーリングに。マルコ・ウィットマンの11号車は同じくシェフラーのカラーリングが施される。2019年DTMシーズンは、5月3~5日のホッケンハイムで幕を明ける。