1000回目の記念大会となる今週末のF1第3戦中国GP。午前のフリー走行1回目はフェラーリのセバスチャン・ベッテルがトップタイムをマークした。
前日は鉛色の雲が垂れ込め、日中でも気温12℃という肌寒さだったが、金曜日は朝から快晴。午前10時からのFP1は気温16℃、路面温度31℃、微風のコンディションで始まった。
前戦バーレーンGPでダブルリタイアを喫したルノーは、ニコ・ヒュルケンベルグだけがエンジン本体、MGU-H(熱エネルギー回生システム)、MGU-KMGU-K(運動エネルギー回生システム)を交換。ダニエル・リカルドはMGU-Kのみで済んだ。
同じパワーユニットを積むマクラーレンのランド・ノリスもMGU-Kを交換しており、ルノーは依然としてこの部分が弱点のようだ。
レッドブル・ホンダはここにいくつかの空力アップデートを持ち込み、ピエール・ガスリーが左リヤエンドに気流センサーを取り付けて走行を開始。その後、仕様違いのリヤウイングに交換した。
40分経過した時点で、ソフトタイヤを装着したメルセデスのルイス・ハミルトン、バルテリ・ボッタスが1-2。レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンがハードタイヤながらも0.2秒差で続き、ミディアムタイヤのベッテルが僅差で4番手。
セルジオ・ペレス(レーシングポイント)がシャルル・ルクレール(フェラーリ)、ピエール・ガスリー(レッドブル・ホンダ)を抑えて、5番手に付けている。
開始後30分を過ぎた直後、ベッテルがミディアムのニュータイヤで1分33秒台に突入しトップに立った。ハミルトンもソフトのニュータイヤで自己ベストを更新するが、1分34秒台を切れず2番手に留まっている。
ルクレールもボッタスをしのいで3番手に付けた。リカルドが5番手、フェルスタッペン、ガスリーが6、7番手。トロロッソ・ホンダのダニール・クビアトが、僅差でレッドブルに迫っている。
終了20分前、ソフトに履き替えたフェルスタッペンが首位ベッテルからコンマ4秒落ちの4番手まで順位を上げた。ガスリーは7番手のまま。ミディアムとはいえ、チームメイトに1秒以上の差を付けられている。
首位ベッテルから5番手ボッタスまでコンマ7秒と、トップ3チームは比較的大きな差が付いた。一方中団勢は、6番手リカルドから17番手ペレスまでが1分35秒台にひしめく大接戦となった。
ほぼ全車が20周前後の周回をこなした中、アルファロメオのアントニオ・ジョビナッツィは2周走っただけでマシンを降り、ノータイムに終わった。