レーシングポイントF1のランス・ストロールは、先週のテストプログラムの成果をフルに生かすことを期待して中国へ臨む。チームはRP19から、さらなるポテンシャルを引き出すことを目指しているという。
レーシングポイントはオーストラリアGPとバーレーンGPをポイント圏内で終えたが、バーレーンでの戦いはチームにとって厳しいものとなった。ストロールが順位を落としてフィニッシュした一方で、チームメイトのセルジオ・ペレスはルノーの2台が終盤でリタイアしたことに助けられて、10位につけることができた。
「この中国GPの週末に何を期待できるかについては、確かではない」とストロールは認めた。
「異なるタイプのコースだから、バーレーンよりは競争力を発揮できることを期待している」
「何カ所かの高速コーナーでは良い流れが生まれるし、走行を楽しめる。ところどころでコース幅がとても広くなるし、シーズン中で最長のロングストレートのひとつがあるんだ」
「最後のヘアピンの前では、しばしばドラッグレースのようになる。1周の間で、おそらく最高のオーバーテイクのチャンスがある場所だ」
レーシングポイントのRP19には、サヒールでいくつかのアップデートが施されたが、上海でも小規模な調整が行われると見られる。だが現時点でチームは、現在のパッケージからさらなる性能を引き出すことに焦点を置いている。
「バーレーンではマシンバランスに苦しんだ。その点を改善しようと、先週のテストの間に作業をしたんだ」とストロールは付け加えた。
「現在の空力パッケージの性能をいかに最大化するかということについては、まだ学習の最中だ。けれども、僕たちは正しい方向に向かっているように感じている」
「今週末の中国GPでは、マシンからさらにポテンシャルを引き出せると思うよ」
他のF1関係者たちと同様に、ストロールも節目のイベントとなる中国GPを楽しみにしており、彼のような若いドライバーにとっても、このレースは特別な意義を持つだろうと主張した。
「1000戦目のF1レースに参戦できることを、誇りに思っている」とストロールは語った。
「子供の頃からF1を見てきた。250戦をはるかに超えるレースを見てきたはずだ」
「カナダに住んでいた幼いころには、早起きをして朝食の時間にヨーロッパでのレースを見ていたものだ」
「ミハエル・シューマッハーを応援していたことを覚えている。それに毎年、必ず父と一緒にカナダのレースを見に行っていたよ」
「僕が参戦したなかでは、間違いなく2017年のアゼルバイジャンGPを一番気に入っている」
「様々なドラマがあったレースだった。ファンにとってもエキサイティングだったと思う。コクピットの中でもスリル満点のレースだったよ。僕にとって、これまでのところF1で一番のハイライトだ」