2019年04月12日 08:11 リアルサウンド
6月28日に公開される映画『ピアッシング』より、予告編とポスタービジュアルが公開された。
参考:映像はこちら
本作は、村上龍の同名小説をハリウッドで映画化したサイコスリラー。殺人衝動を持つ男と自殺願望を持つ女が出会い、理性が崩壊していく模様を描く。デビュー作で2016年ファンタスティック映画祭の5部門を受賞したニコラス・ペッシェ監督が映画化に挑んだ。
出演は『ファースト・マン』のクリストファー・アボットと、『アリス・イン・ワンダーランド』のミア・ワシコウスカ。ペッシェ監督は次回作で『呪怨』のリブート版に取り組むなど、日本文化を敬愛。劇中では、荒木経惟の写真も使用している。
公開されたビジュアルには、アイスピック、下着、電話が配置。このクリエイティブは、本作を絶賛している原作者の村上本人がディレクションに加わっている。
一方の予告編は、エレベーターのシーンから始まり、自殺願望を持つ女を部屋に招き入れ、自身の殺人衝動を満たそうとする男の姿が描かれる。映像の最後には、原作の村上から「原作者として120%満足しています」 とコメントが添えられている。
■村上龍(原作者)コメント
村上龍 (c)近藤篤
演技、演出、キャメラ、そして音楽、抑制され、かつ正確だった。『ピアッシング』という物語のテイストが理解されていると感じた。単に原作に忠実というわけではなく、不思議な感覚があった。わたしが原作を書くときに思い浮かべたイメージが、スクリーンに再現されている、そんな感覚だ。ホラー映画とカテゴライズされるのだろうが、残酷さの裏側、狂気の最深部に潜んでいる「人の優しさ」が、さりげなく描かれる。タイトルバック、エンドロールのビルの映像には驚いた。すばらしい。
(リアルサウンド編集部)